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政治 : 周南市のニュース
[この人に聞く]周南市議会議長 土屋 晴巳さん(65)
政治周南市![]()
土屋晴巳 周南市議会議長
「議員力を高めたい」 「二元代表制の原点に」
執行部とともに市政の両輪の片側を担い、予算の承認、条例の制定などを通じて行政をチェックする市議会。山口県周南市の周南市議会では6月議会最終日に議長選があり、土屋晴巳議員が初めて議長に就任した。議長選では本会議の空転が7時間も続き、最終的に17票を獲得して議長に就任したが、30票のうち10票が無効票という波乱の中での船出となった。新議長に今後の議会の在り方などについて聞いた。(延安弘行)
― 混乱の中での議長就任ですね。
土屋 議会人事については議長の立場からの発言は差し控えますが、来年が合併20年の節目の時でもあり、もう一度、二元代表制の意味など議会の在り方、議員の責務を振り返る時期にきていると思い、所信表明でも述べました。原点にもどり、市民の付託を受け、30人しかいない議員でどう行政をチェックするのか、一人一人の議員力をアップしなければと思います。そのためには、議員は勉強、研究が必要です。
― 議会改革、勉強、研究というと具体的にはどんな活動でしょうか。
土屋 この2年間、コロナ禍でできていませんが先進地の視察は周南市を外から見る機会であり、復活になればと思います。一方、若手の議員にはオールラウンドプレーヤーがベストですが、一方で専門分野を持ってほしい。「井戸を掘りながら池も掘る意識を持とう」と言ってきたし、私自身、心がけてきました。
― ご自身は議員になって15年、医療、介護分野の活動に力を入れてきました。議員になったきっかけと合わせて教えてください。
土屋 初めて立候補した当時は徳山医師会に勤めていましたが、介護保険が導入され、大きく変わる中で効率的、効果的な医療、介護のために知識をフィードバックさせたいということが立候補の動機でもありました。その後は環境建設分野、水道や建設関係が弱いと思っていたので、この分野の委員会に長く籍を置き、新たな知識を得ることができました。関係者を訪ねて教えていただくこともありました。この姿勢が大切で若い人にも頑張ってほしいし、私も一緒に勉強したいと思います。
― 議長として議会運営の中心を担うことになります。
土屋 議会のルールに基づいて真摯に対応し、公平な議会運営に努めたいと思います。
― 具体的な取り組みがあれば教えてください。
土屋 その一環としてタブレットの導入を以前から準備しています。デジタル化によるペーパーレス化、情報伝達にも取り組みたい。全国的な議員研修会のテーマになるなど、全国的な動きでもあり、デジタル化は特に注視しています。
― 技術的にはリモートでも会議が開ける時代になっています。一方で対面でのコミュニケーションも大切です。
土屋 若い議員にも積極的な発言を望みたい。若い議員が増えているので、うまくコミュニケーションをとっていきたいと思います。
― 市民に対してはいかがでしょうか。高校生との対話や地域に出かけての議会報告会を開いている議会もあります。
土屋 周南市議会は情報公開も他市に比べて進んでいます。まずは今まで通りやることが一番で、その中で市民から要望があれば聞いていきたい。20年間に作られてきたものを踏襲しながら意見がでれば相談していきたい
― 議員定数はいかがです。2年後が改選ですからもし削減するとすればその1年前、来年前半に結論をださなければなりません。
土屋 議長の立場として言えませんが、全体的に議員定数についての議論は周南市議会ではされていません。
― 新型コロナウイルス感染拡大や物価高など大きな問題に直面しています。
土屋 現時点では加えてコンビナートの水不足問題もあります。市長には5月に、賛同した会派で物価高騰などに、積極的に迅速、継続的に取り組んでほしいと申し入れました。議会としても市民生活にもっと必要な支援がないか考えていきたい。声をあげていくことが大事です。
― 委員会では周南緑地や中心市街地の官民連携問題、大田原自然の家の移転などで、執行部の説明不足が指摘される場面が多いように感じます。決まってから説明してもう変えられませんと言われては議会として困ってしまいます。
土屋 議会側から積極的に説明を求めていきたいと思います。二元代表制ですから、単なる執行部の追認機関であってはなりません。
― 期待したいと思います。今日はどうもありがとうございました。
【土屋晴巳さんプロフィール】
徳山高から関西学院大商学部を卒業して徳山医師会病院、徳山医師会事務局に60歳の定年まで勤務した。同医師会の介護支援部長の時に市議に当選して現在4期目。戸田地区コミュニティ推進協議会長、戸田地区自主防災協議会長、消防団員、保護司を引き受けている。戸田灯篭(とうろう)流しの会の会長でもあり、増水で昨年、一昨年と開けなかった灯篭流しだったが、今年は8月16日に実現させた。座右の銘は「誠を尽くす」。自宅は戸田。
