2026年05月31日(日)

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政治 : 周南市のニュース

【周南市】入園者が大幅減 総額70億円 リニューアル工事中の徳山動物園

  • リニューアル工事で造られたゾウ舎など

復活なるか?

 周南市徳山動物園の2023年度の入園者が2月末現在で20万3,705人にとどまり、前年度の年間26万3,406人を大きく下回りそうだ。同園は2013年度からリニューアル事業を進めているが、21年4月に同事業の基本計画を見直して24年度までだった事業期間を32年度まで8年間延長。50億円としていた概算事業費も70億円に膨らんだが、その事業も計画よりは遅れがち。このまま、入園者数が回復せず、市の負担となっていくのか、リニューアル施設を活かしてこれまで以上に市民に愛され、市内外からの来園者を増やせるのか、岐路にたっている。

 同園は1960年に開園し、100種類以上の動物を飼育、展示している。リニューアル計画ではこれまでに周南の里 里地エリア「るんちゃ♪るんちゃ」、自然学習館「ねいちゃる」、野鳥観察所、ペンギンプール、ゾウ舎、マレーグマ舎、熱帯サル舎などを完成させ、進ちょく率は45%。

 計画ではその後、管理棟、極東アジアから北極圏の自然ゾーンなどを造り、南園と北園をつなぐ連絡橋も架け替える。25、26年度の連絡橋の架け替えでは民間活力導入のPFI事業の導入も準備している。しかし、管理棟は計画では22年度に建設する予定だった施設。遅れがちな要因として同園が営業しながら工事するためと説明する。

 改修の間、キリンなど人気の動物が死亡したが、導入はリニューアル事業でその動物の新たな獣舎が完成してからになるという。

22年度は回復するも

 近年の入園者は、スリランカゾウが来園した2013年度は32万364人だったが、その後、30万人を超えたのは15年度だけ。コロナ禍による閉園で20年度、21年度は激減し、22年度は26万3,406人に回復したが、23年度は再び減少傾向となった。

 この要因として長畠和彦園長は夏の「猛暑」をあげる。今後の来場者を増やす対策としては夜間開園や動物との「ふれあいタイム、ポニーの乗馬などのイベントの充実と、植樹で木陰を増やすことや、涼しさを呼ぶミスト装置の設置を考えているという。

新年度はリニューアルに7億円

 24年度予算では、動物園費は11億2,960万8千円。このうちリニューアル事業費が7億2,598万6千円を占め、そのほか職員給与費等2億2,666万3千円▽会計年度任用職員報酬などの管理運営事業費1億341万3千円▽動物園飼育事業費4,822万2千円などを計上している。
 一方、歳入は動物園入園料8,663万1千円、動物園施設使用料150万円などがあるが、リニューアル工事費を除いた動物園の維持のための経費だけでも収入を大きく上回っている。

 同園は中心市街地という街中にあり、気軽に訪れることができ、自然保護、環境問題の学習や観光、にぎわい創出などで大きな役割を果たしている。その魅力を市内外の人に伝え、来場者を増やせるか注目される。

 同時にリニューアル基本計画では、期間延長は仮設獣舎が生じないようにすることで、コストを最小化し、動物の負担を軽減するためとし、コストの増大は建設資材・労務単価の上昇(7億5千万円)、ゾウ舎などの拡大(5億円)、消費税率拡大(2億5千万円)、南北連絡通路の追加(3億円)などを要因にあげるが、24年度を含めるとあと9年かかり、その間、工事が続くこの事業の成果も問われそうだ。

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