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【周南市】国体の馬術競技で優勝 黒川さん(高川学園高3)が活躍
スポーツ周南市防府市の高川学園高3年で山口県周南市在住の黒川美乃里さん(18)が10月11日から15日まで鹿児島県霧島市で開かれた特別国体の馬術の少年の二段階障害飛越で優勝した。黒川さんは団体障害飛越でも第6位、スピードアンドハンディネスでも7位に入賞する活躍を見せた。ほぼ毎日、乗馬クラブに馬の手入れや運動のために通い、卒業後は馬術が盛んなスウェーデンの馬術を学べる大学に留学する準備も進めている。
黒川さんは小学5年の時、防府市の乗馬クラブクレイン多々良で乗馬を体験し、現在も同クラブに所属。列車通学で高川学園中学3年の時から同クラブの休日の火曜を除いては毎朝、大道駅からクラブに自転車で行って午前6時半から8時まで過ごしたあと登校する生活を続けてきた。
国体は2年半前から乗っている7歳の雌の馬「ペルセダンジュ」と出場した。中国予選を突破、昨年に続いての出場だった。
優勝した二段階障害飛越は全長600メートル。第一段階、第二段階の障害があり、落とした障害数が同じ場合はタイムで優劣をつける。黒川さんはすべての障害を落とさずに競技を終え、ほかにも障害を落とさなかった選手がいたが27秒25のタイムで1位になった。
ペルセダンジュは自分でトレーニングもしてきた馬だが乗るのはこのレースが最後。競技の20分前にコースを知らされて歩いて下見ができ「計画した通りに走ることができた」と優勝を喜んでいる。
6位になった団体障害飛越は山口県からは選手2人が出場。相手チームの馬と自分の馬に交互に乗るルールで、この日、初めての馬に乗ったが、障害を落とさずに走り切ることができ「自信になった」と話している。
馬術の魅力を「馬の状態は毎日違うし、競技ではコースの難易度が高いこともあり、馬の状態を保っていくのが難しいが、そこが楽しい」と目を輝かせる。毎日、馬の元に通うことでコミュニケーションがとれてくるという。
スウェーデンは2021年の東京五輪では団体優勝。これまでメダリストも輩出している国。「馬術を本格的に勉強したい」と張り切っている。