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[投稿]Project L 主催『欲望の翼 デジタルリマスター版』自主上映会
読者の声周南市4月2日(日)シネマ・ヌーヴェル(周南市銀座)
香港映画界のスター、レスリー・チャンの没後20年を記念するメモリアル上映会を4月にシネマ・ヌーヴェル(山口県周南市銀座)で開催します。
主催するProject Lは、地方で観る機会が少ないレスリー出演作を映画館で観たい!とファンが立ち上げた団体で、2006年から年一回の自主上映会を続けてきました。近年のコロナ禍による活動自粛もあり4年ぶりの開催ですが、レスリー没後20年を節目として今年で上映活動を終了します。
最後の上映作品は『欲望の翼 デジタルリマスター版』です。「1960年4月16日3時1分前、君は僕といた。この1分を忘れない。君とは“1分の友達”だ。」60年代の香港を舞台に、ヨディ(レスリー・チャン)を中心に交錯する若者たちの運命と恋──やがて彼らの醒めない夢は、目にもとまらぬスピードで加速する…。
監督は香港の名匠ウォン・カーウァイ。疾走感あふれる映像美やモノローグ、印象的な音楽といったウォン監督独特の世界観が確立された初期の傑作で、1991年の第10回香港電影金像奨で最優秀作品賞、最優秀監督賞、最優秀主演男優賞(レスリー・チャン)を受賞しました。 当時、レスリーは引退してカナダに住んでいたため授賞式には出席していませんが、この受賞でもう一度映画に出て認められたいという思いが生まれたのでしょう。その後、俳優業に本格復帰し、『さらば、わが愛 覇王別姫』(カンヌ映画祭パルムドール賞受賞)で稀有な俳優だと世に知らしめました。『欲望の翼』は、レスリーにとっても原点に相応する作品です。是非、映画館でご覧ください。(Project L 梅村美智枝)