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読者の声 : 周南市のニュース
[行政に 聞きたい! 言いたい! 訴えたい!]待機児童0人は本当?
読者の声周南市【子育て中の周南市民(40代・女性)から]】
就労のために保育園に子どもを預けたかったが近くの園に空きが無く、案内されたのが現実的ではない遠方の保育園でした。
周南市は待機児童0人と公表しています。このようなケースは私以外にもあると思うのですが、それでも待機児童は0人なのでしょうか。
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このような声が読者から寄せられた。市こども保育課に聞いたところ、こんな回答があった。
【回答】周南市こども保育課
今回のように通いたい地域の保育所が空くのを待っているケースは国の基準では待機児童にあたらないため、本市でも0人としております。その一方、希望の場所に入れず、待っていただいている方がいるのが現実です。
今年度4月の同市の入所申し込み人数は2,487人、そのうち入所した人は2,414人。
残りの73人は認可外保育所に入所された方が29人、転出や育休などで事情が変わって取り下げた方が13人、希望の場所を待っている方が31人です。
保育所の空き状況は一覧にしてあるので、通えそうな場所はないか視野を広げて紹介し、希望の場所の空きを待っていただいている方へは毎月調整して案内しています。
そのほか、一時預かり、親子で通う子育て支援センター、ファミリーサポートセンター、認可外保育園などを組み合わせた支援もあります。
相談に来られる方には様々な支援を案内しながら、保育所の確保ができるよう調整していきます。
[編集部から]
厚生労働省の定義では、次のようなケースは待機児童数調査では除外されている。
『育児休業中▽特定の保育所を希望している▽調査日時点で求職活動を休止している▽地方単独事業を利用している』
国の調査では待機児童数は減少傾向で、同市でも「待機児童0人」の公表が毎年続いている。一方、待機児童に含まれない、いわゆる“隠れ待機児童”の存在は市も認識している。
子どもを取り巻く環境に十分に配慮し、その最善の利益を第一に考え、こどもに関する取り組みを地域の真ん中に据えたまちづくりを目指す「こどもまんなか宣言」を掲げる同市。“隠れている” 待機児童を隠さない市であって欲しい。
(坂本南海)