2026年05月17日(日)

コラム「一言進言」

ブレーキには補償を

~政府は庶民の生活感を持て~

■ 今年の師走はいつものそれとは大きく変わりそうだ。忘年会もほとんどなく、帰省する人もめっきり減るだろう。政府は「勝負の3週間」と呼びかけたが、一向に効果はなく、むしろ感染者は増えている。いろいろな専門家がその理由を語るが、ほとんど効果もない。

■ ブレーキとアクセルを同時に踏むとどうなるか、誰もわからないまま進んできた。仮定の話をしても意味がないが、非常事態宣言解除をあと1カ月延長すれば事態は変わったのか。今の状態は非常事態ではないようだ。

■ 私見だが、周南3市の中だけで動いている人が発症する率は極めて少ない。出会う人が広島とか東京などに移動していたら確率はぐんと上がる。宣言時、各会社では出張は全てご法度になり、旅行者も皆無に近い状態だった。もちろん飲食店は閉まっているので会食も皆無に近かった。だからしばらくは周南3市でも発症者のゼロが続いた。

■ つまり、人の移動を止める以外に感染者ゼロはなしえないのだ。9月ごろから国がGoToを語りだし、一気に若者中心に移動が始まった。域外の人との交流も盛んになった。経済が止まるがすべての理由だった。本当にそうだったのか。司法書士など士(さむらい)業の人たちや、建設業の人たちにはほとんど影響はなかった。これだけお金を使うなら、サービス業など困窮する業種、人を絞り込んで援助すべきだった。一律10万円をばらまくのではなく、直接被害を受けた人たちに焦点を当てるべきだった。

■ このコロナ禍の中、株価だけは信じられない高値を付けている。何かおかしい。お金は余りに余っている。景気と株の関係は素人には全くわからない。コロナが収まらない限り、サービス業に携わる一般庶民は生活ができなくなる。移動を止め、補償をしっかりして、感染経路がわかるような状態を作り出す時期だ。

■ 政府はGoToトラベルを2週間停止するという。GoToEatの自粛も要請するという。自粛したら生活できなくなる人たちへの補償はどうするというのだろうか。生活感のない政治家や官僚の言い草には辟易(へきえき)してきた。今こそ日銀はお札をどんどん刷ればいい。株で儲ける投資家へ重い税金をかければいい。

(中島 

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