コラム「一言進言」
観光案内所は公共施設?
~役所全体で論議せよ!~
■ 周南観光コンベンション協会第3弾。観光案内所の件。周南市は徳山駅前図書館(徳山駅前賑わい交流施設)の指定管理者としてCCC(カルチュア・コンビニエンス・クラブ)を選択した。今回の飲食施設だが、防府の店に決定したことは、あくまでCCCの管理者としての責任において決定したもので、行政側は一切関与していない、との立場だ。この担当は産業振興部中心市街地活性化推進課だ。駅前図書館建設時、観光案内所を同施設内に設置するかどうかを検討したが、CCC側の要望なのか、担当部署の判断なのか、結局新駅ビル内には設置できなかった。ちなみに観光案内所は地域振興部の管轄だ。
■ 特産品を共に販売しようと計画、内装は行政が補助金を出して観光案内所と併設でみなみ銀座にまちのポートができた。同協会の特筆すべき活動が「平和の島プロジェクト」だった。それまで大津島の回天記念館は教育委員会の管轄で、記念品一つ作れず、何も売れなかった。プロジェクトチームは一気に海軍カレーなどからクリアファイルなど回天に関するグッズを多数開発、サービスエリアなど各所で販売するようになった。
■ 特産品販売は、まずは農林課などの産業振興部の管轄で「しゅうなんブランド」として認定している。また周南3市と田布施町で周南地域地場産業振興センターが設立、運営されているが、ここでも周南ものづくりブランドが認定され、多くの特産品が開発された。周南市の将来像を描くのは企画部だ。地場産業の将来を含めて青写真を描く。そこでは観光案内所や特産品売り場は公共施設とみなさないのか。
v 観光案内所とまちのポートの設置場所を決めるのは一体どこの部署なのだろうか。周南市民の所有する駅前図書館だが、CCCを指定管理者にしている。しかし、今回の飲食施設は離れ小島のような位置で、契約の見直しをすればなんとかなると思うのは素人の考えなのか。それにしても周南地区の来訪者へのおもてなし窓口一つが定まらないのに、コンベンションシティやシティプロモーションなど標榜するのは理解できない。庁内に合同で話し合う場面はないのだろうか。各部の連携はどう取っているのだろうか。ここは市議会議員もしっかりして欲しいところだ。縦割り行政はどう解消するのか。そういえば、南北自由通路のトイレにトイレットペーパーをと訴えて、1年後にようやくトイレットペーパーが付いた。おもてなしの心のない街に賑わいも、発展も見えてくるわけがない。
(中島 進)
