2024年12月11日(水)

コラム「一言進言」

日本の出生率最悪のペースに

〜周南3市協力して子どもを増やそう〜

ことしの夏は3年ぶりに子どもの笑顔がたくさん見れた。徳山夏まつりなど各イベントが盛大に開かれ、訪れた会場では実に多くの子どもの笑顔とはしゃぐ声に包まれた。見ているだけで元気をもらえた。この子どもたちが将来の地域を支えてくれる基礎になる。

7月末の日経新聞に先進国の8割は出生率が上昇しているとあった。それに比べて日本は1.30と過去最低を記録、人口が加速的に減少するとあった。韓国はもっと深刻で0.81と深刻な状況とある。昔は女性の就業率が上がるほど出生率は下がる傾向にあったが、直近5年間は女性が労働参加するほど出生率も高いようだ。

我が国の出生率の1位はずっと沖縄県だ。平均個人所得は常に全国最下位なのに。いろいろな解析があるが、やはり地域で子どもを育てる風潮がいまだに顕著に残っているからだという説は有力だ。島根県も1.80と全国2位だ。共稼ぎ率が全国1位だと聞いた。もちろん待機児童はゼロだ。

女は家庭で家を守るのが仕事だ、と山口県の男たちは思っている。全国有数の男性優先社会だと、以前の女性副知事が怒りを込めて話していたのを思い出す。自民党の女性県議が圧倒的に少ないのも山口県だ。維新の県と男たちは叫ぶが、裏に明治時代以来の男性優位社会の続きが見える。女性の社会進出は子育てに弊害があると思っている男性が未だに多いのかもしれない。少子化に歯止めをかけられないのが山口県だ。

前に触れたが兵庫県の明石市は9年間、毎年人口が2千人増え、税収も年間30億円以上増えた。出生率も1.70まで伸びた。生後1年間はオムツ無償配布や、高校生まで所得制限なしで医療費無料、2子目からは保育料無料など徹底した子育て支援策が見事に成功した例だ。子どもに金をかけすぎと批判もあるが「子どもを増やすのは投資だ」と反論する。

周南3市では若者たちの生活圏はつながっている。下松市だけは人口減に踏ん張って抵抗しているが、そのうち限界が来るかもしれない。そこで3市が情報を共有、共に手を携え子育て策を共有したらと願っている。明石市の真似でも良いだろう。子どもの笑顔があふれる周南地区を実現できたらと夢見るのは非現実的だろうか。

先日子どもが5人いると言う某生命保険会社の支店長と話した。神戸在住だそうだが自分も含め、周囲の人たちの多くは明石市に住みたがっていると話していた。

(中島 

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