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政治 : 下松市のニュース
[この人に聞く]「信頼され、期待される議会を」下松市議会議長 永田憲男さん(73)
政治下松市下松市議会議長に4期目の永田憲男議員(73)が就任した。最大会派からの議長就任は4年ぶり。議会改革や議員定数問題などについて率直な意見を聞いた。
(聞き手・山上達也)
国井市政には「非常に共感」
―就任のお気持ちはいかがですか。
永田 議会の円滑な運営に責任の重さを感じています。是は是、非は非として行政をチェックする機能を果たしていきます。
―国井益雄市長の行政運営はどうですか。
永田 非常に共感しています。コロナ禍の中でもしっかりした基礎を築き、それが大きく花開く時期に来ています。下松が大きく変わっていく期待感を持っています。
―4月には市長選があったばかりでした。
永田 選挙戦で私は国井陣営の選対事務局長でしたが、国井市政の8年の集大成が市民の皆様に評価されたと思います。スローガンの「流れを止めない!流れを変えない!」のごとく、国井市政のレールをこのまま進めた方が下松の発展につながると信じました。
―選挙が終わればノーサイドでしょうか。
永田 そう思いますね。戦いは終わったのですから、市長も我々も大きな気持ちで取り組まねばなりません。
議員定数問題は議会内で協議を提案
―今年度は下松市議会が山口県市議会議長会の会長を引き受ける順番ですね。
永田 13年に1度回ってくる役で、10月に総会の開催を引き受けます。中国議長会や全国議長会に上げる要望書を取りまとめる段取りも進めます。
―市民への議会報告会は継続して開かれていますね。
永田 今後も続けていきます。市民からご意見やご要望をお聞きすると共に回答もしっかりしていきます。
―議員定数問題はいかがですか。
永田 市民から「議員報酬を上げるなら、定数削減の中で考えるべきだ」という声をお聞きします。今後、議会内での協議を提案しようと思います。
脱・低投票率へ「意思表示の意識」高揚を
―それにしても市長選も市議選も投票率が40%台と低いですね。
永田 半分以上の有権者が投票に行かない現実は、自分の1票では何も変わらないという意識の裏返しかと感じています。そうではない、この1票こそが自分自身の意思表示であり、世の中に反映させる一歩だとの認識を願うばかりです。
―飲食業を営んでおられますが、今の状況はいかがでしょうか。
永田 コロナ禍を抜けてようやく売り上げは戻ってきましたが、問題は人手不足です。業界全体は厳しいですが、攻めの時期に戻った気もしています。
―市民の皆さんにメッセージを。
永田 市民の皆様に信頼され、期待される議会を目指して、議員一同頑張ってまいります。ご理解とご支援、ご指導をよろしくお願い申し上げます。
永田憲男さん◆プロフィール
1950年11月生まれ。下松小、下松中、下松高、学習院大法学部卒。家業の「割烹こうもり・和食処花水木」を経営しながら下松青年会議所理事長、全国飲食業生活衛生同業組合連合会副会長を務めた。2010年に市議に当選し、現在4期目。建設環境委員長を務めた。現在は下松市民憲章推進協議会会長、下松商工会議所文化観光部会長を務めている。下松市南花岡。