コラム「一言進言」
下着や靴が買えなくても行きたくなるのは?
〜既存商店の奮起に期待〜
■周南3市でも地元の商店街が姿を消して、残るは旧徳山市の一部と下松市、光市の中心部にかろうじて形があるぐらいだ。地元スーパーマーケットも各市に1店舗か2店舗まで減少した。各地にあったお米屋さんや八百屋さんなどの商店も壊滅的になくなり、郊外のショッピングモールにほぼ集約された。
■そんな中、今年年末に、徳山駅前で新しく地元の人たちによる商業施設がオープンする。当然期待も膨らむ。果たして市民の期待に応えられるか、これから出店者が決まるだろうが、果たしてどんな商業空間になるのか、果たして市民は何を望んでいるのか、勝負の時は近付いた。
■昔は商店街に行けば何でもそろった。今はと言えば男性用の下着を買おうにも買うところが思い浮かばない。靴もそうだ、どこで買うのか人に紹介できない。中心市街地に出向いても手に入らないものが多すぎて、結局広島か、郊外のショッピングセンターに出向いてしまう。
■一方で、全国の百貨店の閉店が相次いでいる。何でも揃うはずの百貨店が苦戦を強いられている。データーによると商業施設では中古品買取店や、保険などの相談窓口、そろばん塾などが店舗を増やし、ファッション系はかなりの減少だと言う。物販よりサービス系が求められているそうだ。
■確かに物販は通販やネット販売に取って代わられ、高齢者の間でもネット販売を利用する人が増えた。しかし、対面で品物を選ぶ楽しさはまた別物だ。店主からアドバイスされながらの買い物は、ニンジン1本でもちょっと一味違う。全国の商店街の中で生き残っているのは、顧客管理を徹底的にしているところや、飲食に特化したところなど、店主の意気込みが伝わるところではないか。
■中心市街地でいまだに行列ができる店が何軒かある。アラスカや手打うどんくうかいなどがそうだ。商店街はぽつりぽつりとしか人が歩いていないが、行列ができているお店があるのはうれしい限りだ。銀南街にある昔からの巻きずしなどを売っている寿司お江戸もそうだ。
■駐車場代まで払っても行きたくなるような市街地を作るのは容易ではない時代だ。先ずは既存の商店が一念発起して、街に人が出たくなる仕掛けを是非考えて欲しいものだ。
■補助金だけの仕掛けではなく、顧客管理を徹底して、各店が協力してお店の魅力を発信できる体制が必要だ。男性用の下着や靴が買えなくても行きたくなる街は?
(中島 進)
