2026年10月23日(金)

コラム「一言進言」

アンモニア・水素コンビナートへ変身?

〜市民レベルの取り組みも是非〜

■ここ数年前から世界中で異常気象が発生、脱炭素社会へ向けて大きく舵を切ってきた。中には地球温暖化とは関係ないと言い張る学者もいるが、全体的には脱炭素に向かっている。ここ周南では多くの企業が参加して「徳山下松港カーボンニュートラルポート検討会」が2年前から始まり、ついには国の重要拠点として認められ、2050年をめどに、アンモニアと水素を中心とした一大エネルギー拠点として整備が始まることになった。

■今は石炭とバイオマスを燃料としているが、今後はアンモニアと水素の供給拠点として各工場はパイプラインでつながり、全国に供給する拠点として姿を変える予定だ。出光が石油精製をやめたことでいったいこれからどうなるのかと心配だったが、石油コンビナートがアンモニア、水素コンビナートとして生まれ変わるのか、期待は膨らむ。

■そんな中、脱炭素をと東京都は新築住宅に太陽光パネルの設置を義務付ける条例を可決した。全国の自治体も様々な取り組みを始めたが、カーボンニュートラルを標榜する周南地区はどうだろうか。せっかく屋台骨のコンビナート各企業が必死で取り組んでいる割に、これと言った脱炭素の動きは小さいと思うのは私一人か。

■せめてすべての公共施設に太陽光パネルの設置を目指すとか、車通勤を極力減らす運動を展開するとか、市民生活の中に脱炭素化の意識をどう熟成するかも自治体の大きな課題ではないか。太陽光パネルの原材料を生産している㈱トクヤマの多結晶シリコンを使ったパネルを推奨するとか、ユニークな取り組みでもあったらなおいい。

■公務員は極力、公共交通を使った通勤をするのもいい。何度も行政はノーカーデーを実施すべきだと書いたが反応はなかった。周南市役所は特に徳山駅からすぐの立地だ。バス会社に多額の補助金を費やしている現状から、せめて週1回はノーカーデーにしたらどうか。もちろん光市も下松市もそうだ。車がないと帰りに「ちょっとご飯でも」「ちょっと一杯飲んで」となって、街もちょっとは潤うかも。

■カーボンニュートラルの拠点として日本だけでなく世界に誇れる地域つくりを目指すには、市民の参加が必要だ。行政が模範を示し、市民の意識改革を促すような取り組みが欲しい。名実ともにカーボンニュートラル拠点として日本中から認められるように。

(中島 進)

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