2026年06月25日(木)

コラム「一言進言」

いじめによる不登校、中退が増加

~専門的部署の設置を~

光高の甲子園出場は久しぶりに周南地区を沸かした。WBCもあって、しばらくは野球一色になった。甲子園出場常連校の多くは全国から優秀な選手を集めているが、我が光高はほとんどが周南3市の中学校からの選手だったから、一層盛り上がった。「あの選手はあそこの子どもよ」など市民の会話も盛り上がっていた。

そんな中、光高のいじめ問題が出てきて、若干やきもきした。いじめ側に野球部の生徒もいたとの話も流れ、関係者も心を痛めただろう。なきにしもあらずの話だけに我が社も心痛した。一昨年、光高でいじめがひどく生徒が不登校になったと相談を受けたことがあった。早速記者が訪れて当時の校長に話を聞いたが、校長はいじめを認めた。

落ち込んだ暗い顔で校長は5件のいじめ問題を抱えていると話した。先の相談者の友人は既に中退までしていた。クラスの中で「死ね」と執拗に言われ生徒は学校に行かれない状態になったという。県教委に訴え出た今回の子どものようなことは事実起こっていたのだろう。

小中生の自死も増えている。遺族が訴えて初めて公になることが多い。高校では不登校や退学も増えている。それらに市教委、県教委などが適切に対応している事例はまれだ。遅い。圧倒的に動きが鈍い。親などからの児童虐待は児童相談所を含め専門部署が置かれているが、いじめによる退学、転校、不登校などは専門部署がない。ほぼ学校長まかせだ。

これだけいじめなどが増えている中、そろそろ県教委、市教委の中に専門部署が設置されてもいいころだろう。被害者へのアドバイスも大切だが、加害者への教育も欲しい。自死に至らないよう初めの段階で助けが必要だ。専門的に相談できる人を探す努力を求めたい。

そんな中、聖光高で先日、通信制課程の入学式があった。なんと通信制の生徒がこれまでで最多の160人にもなったとあった。色々な事情で通信制を選んでいるのだろうが、不登校が原因のケースも少なくないのではと想像する。私たちの中学校時代、確かに家庭が貧しく高校進学できない子どもはかなりいた。3年生になると、その子たちを集めて職業訓練的な授業をしていたが、差別などはあまり目にしなかった。

だから今のいじめの実態が理解できない。不登校の単語も随分最近になって知った。悪サンボして学校に来なくなった子どもはいたが、今でいう不登校の子どもはいなかった。いじめる悪い子は先生の体罰で抑えてきた時代だ。時代が変わり、価値観も変わってきた現代に即した教育はどんなものなのか。

(中島 

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