2024年12月11日(水)

コラム「一言進言」

県政を周南地区に向かせよう

〜発展する周南地区に何が必要か?〜

ゴールデンウイークが終わり、雨上がりの山は目に痛いほどのきれいな緑で癒やしをくれる。選挙も終わり、コロナも第5類になり、日常がコロナ前に戻ったかのような雰囲気にあふれている。徐々にそうなったのではなく、8日、突然にコロナはインフルエンザと同等の扱いになった。「一体あのコロナ騒動は何だったの?」とは、異口同音に多くの市民の口から発せられた言葉だ。

まず衆院山口2区補選は、岸信千世氏が僅差で勝利したが、平岡秀夫氏の出馬が決まり、途中では各社の予想は岸氏にかなり厳しい予想だった。ゆるゆるの岸陣営も終盤は危機感を持ち、最終的には勝ったが、世襲候補への風当たりの強さは相当のものだった。最後まで岸氏から選挙民の心を動かすような発信力を持った弁舌は聞こえなかった。次は周南市全体も山口2区になる。きめ細かな選挙民の声を吸い上げる動きが大切になるだろう。まずは驕(おご)らないことだ。

県議選は選挙戦になったのは周南市だけだったが、結果は現職2人が落選した。いかに日常の活動が大切かを知らしめた。友広巌県議は過去の落選の経験を忘れず、大きく成長した。積極的に市民の声を聞く姿勢は評価が高かった。前にも書いたが、県庁は異常な世界だ。県議に対して驚くほどの配慮をする県庁マンたちの言動に、新人県議の多くはいかにも自分が偉くなったと錯覚する。どこかで威張った態度が出てくることがある。福田吏江子、大内一也両新人県議はくれぐれも県庁内の雰囲気に飲み込まれることなく、様々な市民の声を県政に届け、県政の改革に汗を流す政治家になって欲しいものだ。

県政の周南地区に対する目立った支援は、何十年も他の地域より薄かったと感じている。去年だったか、県がアジアからのエージェントを招請、県内を案内して回ったが、柳井と防府の間の周南地区だけは一切無視だった。県の観光パンフレットにも周南地区は皆無に近い。

周南3市の9人の県議が力を合わせ、県政がもう少し周南3市に目を向けるよう頑張って欲しいと願う。県内で一番に合併した周南市は港湾関係以外、とりわけ蚊帳の外だ。県が強く合併を要請していたのにだ。地方政治家に政権与党系も野党系も色分けは必要ない。地域を元気にするための県政の役割をしっかりつかんでいって欲しい。共に勉強していこうではないか。

(中島 

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