2026年04月30日(木)

コラム「一言進言」

周南市の一体感をどう構築する?

〜お年寄りはもう無理だ〜

地名がすんなり理解できる人は少ない。周南市誕生のころ新聞で住所を記載するのに書く記者も戸惑っていた。周南市安田と書くが、一体どこなのか、読者はどこかわかるだろうかと悩んでいた。最近でこそ、そこそこ見当がつきだした。我が社のような仕事をしているから大体の位置関係を理解するが、新南陽地区の周南市野村を熊毛地区に住む人のうちどれくらいの人がわかるだろうか。

合併前は各市町とも生活圏の範囲も狭く、地名で戸惑うことは少なかった。確かにこれだけ広い地域が合体すると一体感を醸し出すのは難しい。そんな中、体育協会や社会福祉協議会などが合体して一つの組織にしてきたのは、周南市の一員だと認識する効果は高かった。

今、文化協会や社会福祉協議会などが設立20周年の行事を開いている。組織としての行事に参加していれば周南市民の意識も確かに高まるだろう。しかし、一般市民の中で同じ市民だと体で感じているのは20年前以降に生まれた若者たちだろう。大人たちはどこかに私は鹿野だ、熊毛だという感覚が抜けきれない人たちがまだ圧倒的に多い感じだ。

正直、今ここで合併の良し悪しを論じる必要はない。それより同じ周南市民としての一体感をどう大人たちに持たすことができるかが課題だ。旧鹿野町は合併してなければどうなっていたか。人口が4520人から2884人にまで落ち込んでいる。あのままでは、コアプラザかのも、総合支所の建て替えも出来なかっただろう。旧徳山市などの人と様々な行事も展開できなかっただろう。財政は完全に破綻していたかも知れない。

問題は合併特例債を470億円も使ったが、本当に市民が使える、一体感を持たせるための施設を作ったかだろう。残念ながら20年で4人も市長が代わる不安定な行政になった。河村和登市長時代は2市2町から集まった市職員をどう融和させるかに必死で、長期的な市民の融合施策は考える暇もなかった。島津幸男市長は決断も早く、徳山地区とか熊毛地区とかの感覚もなかったが、わずか1期で身を引いた。

木村健一郎市長は「しゅうニャン市」で盛り上げようとしたが、年配者から批判が殺到した。また徳山駅前図書館や、南北自由通路など箱モノに執着して人気が落ちた。藤井律子市長はまだ1期が終わったばかりで未知数だ。元々県議で鹿野や熊毛には精通していたから、旧新南陽地区でどう交流を深めるかが課題だ。

これからの周南市は、70歳以上のお年寄りの融合は無理だ。とにかく若者を増やすことだ。人口減少を止めるのは若者定住をどう推進するかにかかっている。若者は地域エゴを持ちにくい。

(中島 

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