2026年06月15日(月)

コラム「一言進言」

見なくなったニュース

〜おぞましい話ばかりにうんざり〜

最近、テレビでニュースを見るのが嫌になった。ウクライナの戦争で子どもや女性が犠牲になっているのを「何てことか!」と嘆いていたら、今度はパレスチナで大量の爆弾の嵐の中で、多くの子どもや女性が犠牲になっている映像を見ると食欲も失せる気持ちになってくる。連日流れるニュースで明るい話題は極めて少数だ。

20年前、たまたま我が家でCNNを観ていたらちょうど、9・11の惨劇の実況中継だったのを思い出す。ニューヨークで飛行機がビルに突っ込み、ビルが崩壊していく様子を見て愕然としていた。その後はアメリカ中が怒り狂い、タリバンをやっつけろとアフガニスタンを攻撃、砲弾を降り注ぎ10万人とも、20万人とも言われる一般の子どもや女性たちが犠牲になった。あげくにイラクにまで難癖付けて攻撃、一般の人々が犠牲になった。

当時日本でも悪者はタリバンだと思い、自衛隊を後方支援へと派遣までしていた。あれほどの軍隊を送り込み、アフガニスタンを変えると意気込んでいたが、20年後結局はタリバンが国を制圧、元のもくあみになった。イラクもそうだが民族全てを支配するのは至難の業だ。むしろ無理なのではないか。

大戦中、ドイツからあのホロコーストを経験したユダヤ人の人たちが、いざ自国を攻撃されたらホロコーストを再現するようなことを平気でしているのを見ると、人類の本質を疑ってしまう。やられたら10倍にも100倍にしても返せという発想は止まることがない。世界中がその流れの中で右往左往しているようだ。

こんな片田舎で生活しているが、孫たちの未来はどんな世界が待っているかと想像すると、今の世界を見ていると明るい未来が見えてこない。世界の中でこれと言ったリーダーも現れない。みんな俺が俺がと強く言うことが強いリーダーだと思い始めた。

昔、先輩に頼まれて東郷平八郎の崇敬会の一員になった。東京の原宿の東郷神社のお祭りに参加すると、世界中の大使館の武官が参列していた。東郷平八郎は日露海戦で露艦隊に勝利したが、沈没して海に漂うロシア兵を「勝ったのだから」と救っていた。その後ロシア兵から感謝の手紙が多数、寄せられたという。だから世界中の海軍から尊敬され、未だに軍人の鏡と評価されている。

EVもAIの研究も良いが、どうしたら女性や子どもたちを殺さなくて済むかの研究をする学者はいないのか。原爆というホロコーストを経験した日本は世界の中で活躍する場面はないのだろうか。本当に悩ましい毎日が続く。

(中島 

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