2025年01月24日(金)

コラム「一言進言」

周公大のサテライトを街中に

~リーダー創出の拠点を作ろう~

先日、就活事業などに挑戦している周南公立大学の学生と話した。卒業してもここ周南地区に残り事業を継続して展開したいと張り切っていた。もっと新聞などを読み勉強しようとエールをおくった。残念だったのは地元の市議会が同大への支援に反対したことに危機感を持っていたことだ。「大学は地域にとって迷惑と考えているのでしょうか?」と、今後1円たりとも大学を応援しない宣言をしたと受け止めていた。

しかも今回、正副議長は同大への基金にモーターボート事業を財源とした増額に反対した福田健吾、井本義朗両議員になったから誰しもがそう思うだろう。確かに大学は一般的には自分の生活に直接関係ないし、そんなところに多額の投資をすることに体感的に大切とは思わない市民が多いのは事実だ。しかし徳山高専、周公大が「知の力」となって地域にとってどんな力を発揮するか、期待は大きい。徳山高専は地域の中小企業が「テクノアカデミア」を創立、学生への支援、企業との共同研究などに少なからず貢献してきたし、今後も期待できる。

最近全国でリカレント教育が盛んに言われている。働いている人が学び直したいとチャレンジすることが流行だ。昔、各地で青年団活動が盛んだった。旧徳山市では青年団を中心に青年法政大学が開かれていた。いわばリカレント教育の先祖みたいなものだった。権現町の産業道路沿いにある徳山青年館で開かれていたが、様々な職場で働いていた若者が集まり、地域のリーダーや、学識経験者などの話を聞いていた。地域活動にも熱心で、各地域のお祭りは青年団のメンバーが主力になっていた。

青年団活動の中から多くの地方政治家も生まれた。河村和登元周南市長、故藤井真県議など数知れない。今は拠点もなく、若者が市内のイベント参加するのはあくまで個人的な興味だけになった。今こそ周公大のサテライトを街中に創出できればと願うばかりだ。学生が学べるだけでなく、老若男女誰もが学び直せる拠点が欲しい。地域の活性化はひとえに人にかかっている。

私は還暦を過ぎて、京都の佛教大学の通信教育を受けた。興味ある講義を受けただけだったが面白かった。中国人の教授からは「中国の一人っ子政策の弊害」について学んだ。ある教授からは、高知県のある地域がなぜ移住者が日本一多いのかについての講義を受け、現地での実習もありで学んだ。

各自治体は「人材育成」を計画に必ず入れる。方策は全くない。何とか周公大のサテライトを街中に作り、近郊からも多くの人が学生と共に学び直せるチャンスを作れないか、リーダーは自然に生まれてこない。

(中島 

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