2026年06月24日(水)

コラム「一言進言」

市民活動に寄り添った市議会に

〜低調な投票率アップを目指せ〜

「日刊新周南」に関わって40年以上、その前身「徳山公論」からだと45年以上、ちっぽけな吹けば飛ぶような地方紙の発行に取り組んできた。地域の中で「地域をよくしたい」、「住んで楽しい地域にしたい」との思いを抱く多くの市民たちを応援すべく、新聞を発行してきた。

しかし、時代の流れは速く、全国的にもそうだが地域のために考え、活動する人が減少。市長選、市議選、県議選、どれをとっても投票率の低下はひどくなるばかりだ。その地域の代表たる市長選も全国では40%台が主流だ。何たることか。ここ周南地区も同じ傾向だ。

県議選に至っては全国平均41%台だ。最近は福岡県議会の目に余る高額海外視察が大きく取り上げられて、あげくは記者会見に制限を課すとまでなって炎上している。自浄努力ゼロの状態に庶民は唖然とするばかりだ。

最近、周南市議会を傍聴した。市民団体が中心になって、年間来園者が激減した徳山動物園の起爆剤にコアラを呼んではと運動している。最初全く相手にしなかった市もようやく話し合いを受け入れた矢先だった。質問した市議は、公費でコアラがいる鹿児島の動物園に行った感想のような、報告のような質問をした。

要するにコアラを飼育するのは人手もいるし、エサのユーカリの確保も大変だと言いたかったようだ。結局、反対なのか賛成なのか分からない質問で終わった。ここ数年、周南市は異常な頻度で国の方針に沿った施策のPFI事業を連発している。中心市街地の活性化も、様々な市民団体を排除してCCCに全ての管理運営を任せた。緑地公園はアシックスに施設の管理、運営などを委託。周南市体育協会(現周南市スポーツ協会)は周南市のスポーツを通じた地域づくりの主役から降ろされた。しかし、街中も、緑地公園も二つの大企業が収益をすべて吸い上げる仕組みの中、これといった効果を私は感じていない。

周南市議会が役所の意向に沿った議論しかできておらず、多少議論したが、結局は市民団体の活動を行政の中心から締め出したのではないか。周公大への基金3億円は否決したが、市民団体の排除は全てスルーした。私は街中で頑張っていた若者や、スポーツ協会の幹部たちに色々話を聞いてきたが、ほとんどのメンバーが市議会に失望していた。

約80億円もの大金を投じる動物園の改修工事は進んでいる。きれいになった獣舎が、減少した何十万もの入園者を呼び戻すとは到底想像できない。全て市議会で大した議論もなく議決された予算。市議会議員への信頼を取りもどすのが投票率回復の第一歩だ。

(中島 

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