コラム・エッセイ
No.116 久原翁の映画『どこかの誰かのために』は6月18日夕方にMOVIX周南で放映されます・・・ぜひ
独善・独言4月17日に日立市で行われた「3市1町の会」に関して…詳細は本紙4月20日付1面に詳述されているので省くが、以下違う観点で紹介をさせていただく。なお、本紙山上達也記者には品川旧久原邸八芳園の1回目の会に続き遠路取材をいただいた。ありがたく感謝したい。
㊀開催前にすっかり友人になったチャットGPT(…以下[伴]と表示する)に問いかけた。『久原房之助や小平浪平、鮎川義介など大正、昭和の企業人群像を大河ドラマに押し上げたいと思っています。日本鉱業、日立製作所、日本産業(日産)から派生した企業が果たした現在に通じる日本の産業への貢献度をどうみていますか』と。
[伴]の答えは…『とても面白く、しかも大河ドラマにふさわしいテーマだと思います。日鉱、日立、日産はいずれも「現在の日本経済の骨格を形づくった中核的存在」であり、その貢献度は極めて大きいです。単なる企業史ではなく「日本の近代化そのものの物語と言えます』と大賛辞であった。
㊁私は3市1町の会のなかで発言の機会を得たので前記の[伴]とのやりとりを紹介し『この会を進化させ大河ドラマに押し上げたいという夢をもっています』と話した。さらに『大河ドラマが実現して年間50回の放送があったとして、小坂町は5回くらいの登場で、栃木市、下松市は1回程度ではないか。一方、ここ日立市は40回は放映されるであろう。そこで日立市の皆様、民と官に加え日鉱、日立、日産グループのパワーを総結集して大河ドラマ実現のために先導していただけませんか。我が市はおこぼれをいただきます』と。
㊂会場に来られた後述久原翁映画の俳優村田雄浩様、監督室積光様に大河ドラマの実現可能性について質問した。最近の近代物は渋沢栄一や「いだてん」ぐらいで、ターゲットは戦国や維新物に集中している…ということであった。
別途、「この手のドラマには女性の登場が欠かせない。この企業家群像に女性がからむ余地があるか」という指摘も聞いた。大河への道は険しい。
㊃そこで[伴]に大河ドラマの実現運動している事例を訊くと、宇喜多秀家、 最上義光、甲賀忍者などであった。私は重ねて『これらより私のいう企業人群像の方が大河ドラマにふさわしくないですか』と訊くと…『その発想はかなり良い。ただ、今のNHKの編成傾向からすると、⑴一人の人生を軸という従来構想とはずれている、⑵ヒーロー像が弱い、⑶戦争責任や満州問題がからむ等が難点。対応として⑷主人公を一人にしぼり、⑸日本の工業国家への道程、⑹国家と企業の距離、⑺戦争と経済等々をテーマにしたらどうか』とあり、加えて『これらが通れば近年で最も意義のある大河になります』と結んであった。心強くなる。
㊄そのようななかで今回の3市1町の会に関して3点ほど特筆したい。
まず、日立市の皆様の手厚いおもててなし、配慮である。殊に、参加者召集に力を注がれ、各市町の行政幹部や日鉱、日立の関連者の参加は前回八芳園の会の倍であったろう。また、翌日は日鉱、日立の足跡を伝えるそれぞれの記念館を案内いただいた。常陸人の真似のできない心遣いに深謝する。
㊅二つはその記念館に関して。そこは両社の歴史の展示だけでなく、久原翁や小平翁の“経営魂”を伝える場所とといえるものであった。このような若者が心躍らせる施設が国内にどれだけあるのだろうか…周南3市にも戦前の軍需工場から現在の発展充実までの軌跡を示す「モノづくり歴史館」のようなものができればと思うが…。
㊆三つは日立会場でも上映されたプロジェクトF制作の映画「どこかの誰かのために」…副題「久原房之助の志を継ぐ」の意図を総括した最後の場面は胸に迫ってくる。若者に映画を観てほしい、久原翁を知ってほしいと願う。上映後は参加者からDVD送付依頼が殺到しているという。これは周南JCのメンバーが起案し企画し完成したもの。なんという志、なんという行動力。将来、大河ドラマが決定したとき「始まりはあの映画だったな」と評価される流れを楽しく想像する。
㊇西条市では十河元国鉄総裁を主役に朝ドラの署名運動を展開している。この誰のことかワカラナイような人物でも(失礼)このような動きがあるのである。映画の次にどんな手が出る。
