コラム・エッセイ
ENJOY SHUNAN LIFE①
九内庸志のENJOY SHUNAN LIFE私は現在下松市に住んでいる九内庸志と申します。地元の小さな会社を経営しています。このたび日ごろお世話になっている山上記者からのお声掛けで連載をさせていただくことになりました。
日ごろより感じていること、この街の未来に期待することなどを含めて、中小企業の経営者として思うことなどを書き綴っていきたいと思います。
私は生まれてから7歳までは周南市(旧徳山市)に住んでおりました。そしてその後は下松市内に引っ越して、高校を卒業するまでは下松に住み、それから東京に行き、そこで6年間暮らし、その後地元に帰ってきました。あれからすでに37年もの年月が過ぎました。
そのような視点で考えると、長い年月が過ぎていくうちに街並みがずいぶんと変わり、便利になったことも多くありますが、ちょっと寂しさを感じることもあります。
特に、旧徳山市の初音町、橋本町などで子どもの頃を過ごしましたので、そのころの徳山駅近くの街並みと言えば、都会のような商店街の人通りでにぎわっていたことを懐かしく思い出します。
デパートやスーパー、電気店、洋服店などを買い物して歩き、ご飯を食べて帰る、目的があって1件1件を歩いていくのもいいが、目的もなく、友達・家族・彼女等とぶらりと街を歩いて過ごすのも楽しく、風情があってよかったなあと思います。今のような大型店に車で入って行って、大きな建物の中で買い物をすると言うライフスタイルとは違います。
今の過ごし方を家族で経験しながら大人になっていく現代の子どもたちは、町を楽しむという体験が少ないままに大人になって行き、その後は都会にあこがれる。違うライフスタイルを求める。そこで、「ああ、町を歩くと言うのは楽しいものなのだなあ」と思い、結局はなかなか帰ってこない。
それはもしかしたら、生きていくためには自由な空間を求めると言う本能的なものから来ているのかもしれません。空を感じ空気を感じるなかで人間らしさを求めていく生き方、そんな生き方が私は好きです。街並みを取り戻そう!
大きな建物で雨に濡れず過ごすのもいいのですが、風も雨も感じ、大自然を感じる生き方は人の心を大きくおおらかで自由なものにしてくれるのではないでしょうか?
例えば、プロ野球もドーム球場が増えたけれど、MAZDAスタジアムや甲子園には違った良さがあると思うのです。
山があって、川があって、海もある。この山口県ならではの資源をもっと感じて楽しく生きていきたいと思うのですが。(つづく)
株式会社クナイホールディングス 代表 九内庸志
