コラム・エッセイ
No.20 ラブレター舞い込む
美人薄命 走れ!おばさん 中村光子嬉しい葉書が舞い込みました。忘れもしない5月26日です。小躍りしました。コロナのニュースで朝があけ、コロナのニュースで終わる毎日だから、来るひと会うひとに葉書を見せびらかし、便りの内容に合わせ、強面のするだみ声で読み聞かせるのです。
前置きはその位にして早く便りを披露したら、ですって。勿論、そうしたいのですが、もう少しもったいぶりたいのです。何故って、ネタ切れの私は、コロナ自粛ムードを、したり顔で書いている自分がなさけないのです。
嬉しい便り、へへへ、もう少し引っ張りたいなあー。いやいや、おもわせ振りをやめて、嬉しい便りをご披露致しましょう。
“思考力が衰えた、だと?アタリマエじゃないの!?チートくらい。それより、少しは歩き回るとか、活発に動いてみてはどうですか?”
私(ア、アルイテ、イ、イマスデス)
“こちらは今もアナタ様を「走れ!オバサン」と思って期待して読んでいるのです。…それが「老い先短い…これでいいのか」だと?
本来の元気を出して、もう1回クイーンエリザベス号(チ、チガイマス、クイーン・メリー号デス)に乗っちゃるゾー!位…”
親切な励ましの言葉に書き写しの筆が止まりません。出来れば全文を載せたい程です。最後に
“走れ走れオバサン!ヤローどもババアども、ヤキを入れるのが、アナタ様のツトメなり!”
と、喝を入れて、締めくくってありました。そ、そうです。おっしゃる通りです。が、がんばりまーす。と言うことで、勇気と元気を戴いたのです。葉書には、62円と5円の切手が貼ってありました。私は「4円もオーバー料金を出されたんだあ、お金持ちなんだなあ」と感心したのであります。
心を入れ替え、もう少し“ましな雑文”になるようにします。でも、少しばかり、調子に乗らせて戴けるなら、私はこの便りを“ラブレター”として読んだのですが、残念ながら無記名でした。
便りの裏面は、彼の庭に咲いたと思われる、ピンクのシャクナゲの花を写した、お手製の絵葉書でした。
想像力たくましい私は、その絵葉書で、ラブレターの主の見当が、おおよその見当がついたのであります。バレー仲間のN女史から、季節の変わり目にいつもお便りが届くのですが、それは、いつも、夫君ご手製の絵ハガキです、そ、それにそっくり…です。
お便り、イヤ、ラブレターを居間の壁に貼り、雑文書きの“お守り”に致します。
