コラム・エッセイ
No.69 楽しみに待っていて…
美人薄命 走れ!おばさん 中村光子もう、いくつ寝るとお正月…
私の子どもの頃は1月1日、お正月元日に歳をとっていた。今は誕生日に歳を足す。今月は私の誕生月である。
えっ何歳になるのか、ですって、プン。見目麗しい女性に歳を聞くなんて、プン。えっあんたの歳なんか聞いてないよ、ですって、プン。
そりゃあ晩期高齢者と自覚はもちろんのこと、体の衰えも身に染みてはいるのだが、いくつになっても、歳は聞かれたくないもんだ。
何年も前から足先がしびれるし、ひざは痛いし、物忘れはひどくなる一方だ。少し、いや、大いに不安になり、主治医に訴えた。先生は検査もなさらず
「まあーだ、まだ、大丈夫ですよ」
ひともなげにおっしゃった。念のために娘にも聞いてみた。
「昔から変な性格じゃないの。今さら聞くまでのこともないよ」だって…。
コロナ禍は少し下火になったが、外出は控えている。親切な友人のS夫妻が週2回、温泉に連れて行って下さる。今のところ、この温泉行きが唯一の外出である。
その温泉通いで2組の友人夫妻と知り合った。心が通じ合う、いわゆる、つうと言えばかあと返ってくる。裸の付き合いだから嘘も隠しもない。
その1組は遠く広島から来られる。2人は夫婦別姓だ。私より少し年長だ。奥方はお尻に届くほどの長い髪であったが、この程ばっさり切られた。病気で頭の髪がなくなった人へさし上げられるのだそうだ。
もうひと組の奥方、T子さんは昨日、我が家で“ラベンダーステック〟の講習会を開いて下さった。ラベンダーステック、つまりラベンダーをリボンで結び込んで香り棒のようにしたものだ。
書きながらどのように表現したら皆さんにわかってもらえるか、自信がない。
不器用な私は四苦八苦して挑戦するが、上手な形に仕上がらない。盗み見するのだが、生徒の我が友人たちも私と同じような…いえ、私よりは上手に、仕上げられました。
いずれにしても湯舟で知り合った者同士、ひょんなことからひょんな友人になり、それが信頼できる関係ときずなになるとは、世の中まんざら捨てたもんでもないのですね。
たくさんの材料、つまりラベンダーの花も頂きました。ただいま、陰干しにしています。うまく乾燥したら、そして上手にできるようになったら、友人知人に差し上げようと思っている。楽しみに待っていて下さい。
