コラム・エッセイ
No.72 あはははあー
美人薄命 走れ!おばさん 中村光子毎日うだるような暑さだ。テレビは、熱中症にならぬようにと、1日に何度も報道する。
このような時は、家の片付けや、ボチボチやっている断捨離でもすればよいのだが
「いやいや、熱中症になったらいけん」
と、身辺を見廻し、この程度の部屋の乱雑さなら、まあよかろうと、読みかけの本に手がのびる。
なんとか、熱中症にならず、7月も下旬になった。8、9月を清く正しく暮らせば…なんとかなるだろう。
汗かきの私は、ハンカチが離せない。
「ハンカチじゃ足らないでしょ。タオルにすれば」とは、友人。私はハンカチが好きなのだ。大袈裟でなくタンスの引き出しのひとつには、ハンカチをたてに並べてもあふれる程ある。土産に戴いたり、気に入って求めたもの、中には祝ごとや仏事のおかえし等々。きれいに並べて楽しんでいたが、ある時、ふっと気がついた。これだけのハンカチを、死去するまでに、使い切ることが出来るかと。
そして、ハンカチを使いはじめたのだ。毎日、5、6枚は使う。汗の吸収もよいが、木綿の肌合いというか、皮膚になじむのが心地よいのである。
先日、娘からうれしい誘いがあった。娘とその友人たちは、盆休みを利用して、沖縄旅行するのだが、私も一緒に行かないか、と言うのだ。
娘は高校時代の同級生と、何年にか1度の割合で、海外旅行をしている。時々、私にも行かないかね、と声をかけてくれる事“も”あった。
沖縄には、バレーボールの山口県代表として行った。と言っても強豪だから代表になったのではない。本来、各市町から選ばれた市のチームが代表チームとなるのだが、それはその市内の各チームから選抜された選手で構成したものだった。
その中で我がサルビアチームはバレーが好きで集まったチームだったが、時々、お情けで出場させてもらったのだ。言いたくないが、いつも1回戦で負けた。
話が横道にそれそうになった。
「待てば海路の日和りかな」
持ち物や服装など、思案投首で考えていたら、娘から電話だ。
「あのね、こんな暑い時に沖縄でもあるまい、と仲間が言うので、もう少し、涼しくなって行くことにしたの」
「…」は、私。
冷静に考えてみれば、コロナは勢いをぶり返している。涼しい頃か、いや、本州が寒い頃がいいかも知れない。
沖縄、と聞いただけで有頂天の私、あはははあーと、笑い飛ばす他、言葉もないのだった。
