コラム・エッセイ
No.76 良薬…口に甘し
美人薄命 走れ!おばさん 中村光子あと数日で8月は終わるのに、連日の猛暑はとどまることを知らない。早朝のテレビニュースは、全国のコロナ感染情報・天気予報・ウクライナ情勢で始まる、と言っても過言ではない。
私はタオルが離せず1日に何度も洋服を着替えている。朝の連続テレビドラマを2本見てから起床する。素早く洋服に着替え、仏壇のお花の水を替え、お茶とご飯をお供えして般若心経を唱える。そして、私の1日がはじまる。
物忘れがひどくなった昨今、就寝前に翌日の計画を立てておかなければ戸惑うことが多くなった。友人にその話をすると、友人たちも皆、口を揃えて言う。
「私の朝は腕組思案顔からよ」
その言葉に私は胸をなでおろすのである。
娘の友人がきれいな袋に入った“粉末清涼飲料”なるものを持参して言った。
「こっちの袋は飲むと、空手が上手になります。もうひとつは、原稿を書く時に飲んで下さい」
「…」
ハハーン、H女史が容姿タンレイで空手が上手なのは、この粉末清涼飲料のおかげだったのかも…知れんなあー。やっぱり、時勢の先駆者…は違う!
それに比べて我が身…。早逝した母に代わって、田舎の祖母に育てられた私。薬嫌いの私は今も昔も食生活に大きな変化はない。祖母の育てた野菜、春ならホウレン草や青菜、竹林中に生えている竹の子、季節ごとに出来る作物、じゃが芋、さつま芋、キュウリやナス、秋にはドッサリ取れる松茸。
実は、松茸が弁当に入っていると、その汁がご飯に染みて大嫌いであった。隣の席の子と魚肉ソーセージと松茸を替えっこした。
今でも、友人や大親友のタコから季節の野菜や花々が、どーんと届く。私は言った。
「タコ、キュウリやナスは3本でいいよ。出来たらパパイヤとかマンゴーを植えて欲しいんだけど」
「そのようなもの、我が畑では出来ません」
いつものように話、横道に外れる!
H女史にもらった、レシピつきの粉末ジュースの“空手が上手”になるジュースを飲んだ。口当たりもよく美味しい。1日にひと袋飲むように、と書いてあったが…。飲むのを忘れたり、入れ物が倒れたり…自分的には効果があるかどうか判断がつかない。
2袋目のレシピには“原稿を書く時”とあった。心憎い気配りに涙がにじんだ。
只今、この雑文を書きながら、2度ばかり飲んだが…効果?なし。それはこの駄文を読めば…ワカリマス
