コラム・エッセイ
No.85 帆船3隻寄港しました
美人薄命 走れ!おばさん 中村光子11月5日(土)。徳山下松港の、開港100年記念事業として、「日本丸」「海王丸」「みらいへ」の3隻の帆船が、晴海ふ頭へ寄港した。
会場でもらった数枚のパンフレットをにらみながら、これを書いている。
以前、日本丸と海王丸が寄港した時、子供達を連れて見物に行った。つい、この間のことだと思っていたら、今回の寄港は、なんと12年振りだそうだ。
残念ながら、今回、日本丸、海王丸はマストに帆を張るセイルドリルはなく、みらいへだけが6日に帆を張った。
親水公園内には、飲食店をはじめ、手作り作品のアクセサリー等の出店が軒を並べていて、賑やかであった。
私は友人の“物知り博士”こと、K女史と誘い合わせて、見物と洒落たのである。
子ども連れの若夫婦、中学生らしい、元気な仲間連れ、杖を頼りに寄り添いながら歩いている2人連れ、もしかしたら孝行娘…かな。ふ頭は老若男女の大勢のひとで、とても賑やかである。
コロナ禍で、ここ2年ばかり極力外出を控えているので、海からの潮風も寄せては返す波の音も久し振りだ。
所々に立っていらっしゃる乗務員(?)の方に、ぶしつけな、いや、幼稚な質問をするが、即座に懇切丁寧に答えて下さる。
「詳しいご説明、ありがとうございます」
「いえいえ、私は船長ですから。長い航海の時は、2年間乗船しております」
「えっ、2年間もですかあー。もし、我が家の夫が2年間も、家を留守にするなんて、考えられませんが…でも、私としては内心大喜びです」
「はははあ、私の家内もそう言いますよ」
「そ、そうですよね、亭主は丈夫で留守がいい…ですよね」
思わず言ってしまった、私です。
それから、物知り博士と私は、たくさんの人が停止線から乗り出し海を見ている所へ割り込んだ。聞けば、海へ投げ込んだゴルフボールを、海上保安部の4人の隊員が潜って探すのだと言われた。
お世辞にも清く澄んでいるとは言えない湾内の海、水深は知らないが、見物人は息を潜めて、水面をのぞいている。12分ばかり過ぎた頃
「まもなく、ゴルフボールを持って浮上するでしょう」
と、監視人が言った。
本当だあー。4人の潜水士は水面に姿を見せると、ゴルフボールを高々と差し上げた。見物客は彼らに割れんばかりの拍手をおくった。
練習生は、日夜、訓練に励み、技術を習得し、立派な船員になられるのでしょう。
