コラム・エッセイ
No.24 お米!そして、日本酒!
ねえ、ちょっと聞いてよ! 予備校講師 長谷純子こんにちは。令和の米騒動、続きますね。今日もお昼の情報番組が備蓄米を取り上げていました。令和4年度の食料自給率が38%と先進国の中でも非常に低い日本の中で、お米は「ほぼ」100%と数少ない高自給率の食料です。それだけに米不足が頻繁に話題になると、日本大丈夫? と、少し不安になってしまいます。
地球温暖化で夏に猛暑、酷暑が続き、私が子供の頃より確実に気温が上昇しているなと感じています。近年のように気温が日中で35℃、夜間でも約30℃を超えると稲が枯れてしまう「高温障害」が発生する可能性が出てきます。また、質の良いお米も出来にくくもなります。お米の出来についての情報に触れるたびに、以前、農学部のアドミッションオフィス(≒自己推薦)入試の志望理由書に、家で米を作っている生徒がこのことを危惧して、気温が上昇しても高温障害になりにくいものを研究し開発したいと書いていたことを思い出します。このエッセイ用に今、その生徒が書いた志望理由書のコピーを確認したら平成25年度入試向けのものでした。12年も前です。驚きです。
ちなみに日本穀物検定協会が発表した、2024年のおいしいお米を判定する「食味ランキング」で、最高位の「特A」に山口県の「きぬむすめ」が入りました! 拍手〜〜! 特A米は全国で39銘柄しかなく、これは全体の27%、11年ぶりの少なさだそうです。しかも、2023年度に特Aだったのに2024年度にAに評価を落とした産地もある中で、逆にAから特Aにランクアップした6産地品種のひとつでもあります。山口県の米農家さん、すごいです。個人的にはお米はもちろん、様々な農産物を買うときに県産品を選ぶ形でしか農家さんに敬意を表せませんが、山口県の農家さん、応援しています!
お米の出来はお米から出来た液体である日本酒にも影響します。3月下旬に遠石会館で行われた、恒例の「山口の銘酒 新酒を楽しむ会」でもお米のことに言及されていました。2024年度の出来は「硬い」酒米だそうで、全体的にすっきりのお酒になっているそうです。私は何か食べ物がないとお酒が飲めない質(たち)で、最後はお漬物なんかを食べながらでも飲んでいます。それだけに油断すると、食べる量よりアルコール摂取量のほうが多くなることもあります。で、すっきりタイプのお酒は、このアルコール摂取量が多くなるパターンになることが多いんです。気がつくと、残量が4合瓶の底3cm(←希望的観測)になっていることも。そういう時は「乙女が4合飲み干したらダメダメ!」と自分に言い聞かせて、翌日に回します。飲み過ぎると後で待っているのはダイエット地獄ですから。乙女にとってアルコールと体重計は常に肩を組んで二人三脚でやってくるんです。(笑)
で、今年の新酒の会でもこの酒飲み乙女(笑)の心を鷲掴みする、日本酒にぴったりの料理メニュー三昧でした。ホタルイカや鮟肝などの酒肴で数杯。特に桜の葉で巻いて出てきた桜鯛のお刺身は、日本酒と合わせるとほのかに桜の香りが鼻から抜けて「春〜〜」とうっとり。繊細な味わいが引き立つのは新酒ならではでないかと思います。
ところで、ところで。この文章、実は新酒を嗜みながら書いています。ですから、「♪ダイエットは明日から〜〜」なんです。
