コラム・エッセイ
銀南街復活
翠流▼周南市の徳山商店街の銀南街の電源が本復旧した。昨年7月の大雨で、地下に置いていた配電装置が水没し、発電機による仮復旧が続いていた。14日には発電機があった周辺を清掃したが、商店街の人たちだけでなく、市役所の再開発推進課や徳山商工会議所の職員なども参加して路上や壁面などをきれいにして椅子や鉢植えの植物も置いた。
▼1982年発行の「銀南街30年史」によると、戦災で焼け野原になった徳山の街を復興させる都市計画事業で銀南街が木造2階建ての連鎖商店街として34店舗で営業を始めたのは1952年。56年には県内で一番目のアーケードを完成させた。
▼しかし、徳山市が県東部の中核都市となることを見込んでこの木造商店街を取り壊して改築する計画を立て、65年10月にこれを実現させ、1、2階が店舗、その上が住宅という地下2階、地上5階の近代的なビルに建て替わった。その後もアーケードの延長など時代に合わせてその姿を変えてきた。今も閉店する店がある一方で、新しい店のオープンが続いている。
▼時代に応じ、新たなニーズに応えられるのが商店街の強み。変身することで戦後を生き抜いてきた。今回の停電事故も長い目で見ればいい方向に進むのではないか。協力しながら清掃作業に取り組む関係者を見ていてそう確信した朝だった。
▼その手始めに、新型コロナウイルス感染拡大で延期されている復旧記念セールは徳山商店街全体で盛り上げて欲しい。(延安)
