コラム・エッセイ
周南市文化会館1千万人
翠流▼1982年に開館した周南市文化会館の入場者が今年6月に1千万人を超えた。年間入場者は30万人。大ホールの利用率は全国平均の30%に対し50%。同館の開館時からの職員で全国有数のホールに育てた西崎博史館長は「一千万人の物語があった」と語る。そこには数字だけではない、劇場ならではの積み重ねがあった。
▼毎月発行の広報紙「かるちゃあ通信花畠」を見ると10月の大ホールだけで葉加瀬太郎、郷ひろみ、片岡鶴太郎、ポーランド国立民族合唱舞踊団が来演し、その間に周南市民文化祭文化を楽しむ会、徳山吹奏楽団、周南邦楽連盟の演奏会がある。
▼観客は公演に合わせて予定を立て、一緒に行く人を誘い、安くても数千円のチケットを手に入れて足を運ぶ。舞台に立とうする人は数カ月前から練習を重ね、演出に工夫を凝らし、開催の告知にも心を配る。そんな活動が、文化振興財団職員のサポートで文化会館ができてから37年間続けられている。
▼「日常の中に劇場がある。暮らしの一部になっている」。地方のホールのモデルともいうべき姿がこの街では根付いている。文化会館があることで実現した文化的な豊かさ、そこから生まれる感動。30数年、日刊新周南も「知らせる」ことで同館の活動をお手伝いしてきた。これからも同紙と女性向け情報誌mirai、新たに加わった地域情報アプリmirai、映像制作と高齢者向けフリーペーパーR70への参画によって「感動」につながる情報をすべての市民に届けたい。(延安)
