コラム・エッセイ
冊の本
翠流▼周南市についての3冊の本が出版された。「末来の君たちへ―明治維新百五十年回想と顕彰」は児玉源太郎顕彰会などの明治維新150年にちなんだ活動の報告書。しかし報告にとどまらず、顕彰会員が世界を視野に日本という国を造り上げた一人である児玉の姿や、児玉を通して明治について語っている。1,500冊を印刷、顕彰会員に配り、市文化会館や市美術博物館で千円で販売している。
▼「回天記念館と人間魚雷『回天』」は大津島にある回天記念館の50周年記念誌。70ぺージほどだが小さな文字で回天の事実がびっしりと詰め込まれている。
▼地図や写真も多いが、読みやすいとはいえない。それでも行間からは日本を、家族を守ろうと懸命に生きて死んでいった若者たちの息吹が感じられる。800部を印刷し、記念館で千円で購入できる。
▼もう一冊は観光案内本「しゅうなん散歩」。周南市の魅力が詰め込まれている。徒歩圏内に商店街、徳山動物園や文化会館、徳山港もある徳山駅周辺を中心に市内の見どころやレトロな喫茶店、カフェ、ベーカリーといったおいしいものが食べられる店などが次から次へと登場する。
▼東京の出版社の発行だが、まちづくりに取り組む人たちが全面協力。「もう周南市を何もない街とは言わせない」という熱さのようなものが伝わってくる。定価は600円(税別)。5千冊を印刷した。主な書店で購入できる。3冊に共通なのは関わった人たちの周南市への郷土愛から生まれた本であること。たくさんの人に手にとってほしい。
(延安)
