コラム・エッセイ
“笑顔”のまちづくり
翠流▼周南市長選では合併時の新市建設計画に基づいた合併特例債を使った大規模な事業が一段落したあと、周南市はどこに進むのか知りたいと思いながら取材した。
▼その中で印象に残ったのが、現職の木村健一郎氏の「日本一の地方都市にしたい」「誰もが笑顔でいられる居場所を持てる都市」、新人で前県議の藤井律子氏の「命と暮らしを守る市政」「光があたっていないところに光をあてたい」の言葉だった。
▼周南市は財政的に厳しい状態にあるが、貧しい都市ではない。人口1人当たりの市税収入は29年度決算で18万698円。県内13市で第1位。このほかボートレース徳山からの繰入金もある。
▼財政が厳しいのは合併から16年間、課題解決へ積極的に投資してきたためと見ることもできる。駅前賑わい交流施設など徳山駅周辺整備、新庁舎、区画整理や防災情報収集伝達システムを整備し、共創プロジェクトやコミュニティバスの運行なども進めてきた。論戦では駅前再開発などハードのさらに先に何があるのか、目指すべき姿を「具体的」でなくてももう少し語っていただきたかった。
▼新しくリーダーとなった藤井氏のもとでのまちづくりが始まる。投票所になった太華中の校門に、2019年生徒会スローガン「Power of Smile〜笑顔の花を咲かせよう」の横断幕が掲げられていた。生徒会の子どもたちに恥じないようノーサイドで市民が“笑顔”になれるまちづくりに取り組みたい。
(延安弘行)
