コラム・エッセイ
イルミネーションと募金
翠流▼12月になった。クリスマスシーズンであり、去りゆく年を惜しみ、新年を迎える準備の月。周南市でも周南冬のツリーまつりが開幕し、地域や店舗、家庭でもイルミネーションが飾られている。
▼紙面では12月は善意の寄付や募金の記事で埋まる時期。赤い羽根共同募金や社会福祉施設などの取材が続く。
▼1日も㈱トクヤマのボランティア団体、もちつきぞうさんが大島の白鳩学園を訪問した。今年で37回目。この訪問が始まった間もないころから取材しているが、その間、若手中心のもちつきぞうさんのメンバーも変わり、最初のころのメンバーはもう定年退職を迎えているだろう。
▼徳山曹達から㈱トクヤマへの社名変更が1994年。グループ名は結成当時、徳山曹達が販売していた除湿剤の「みずとりぞうさん」にちなんだと聞いた。この間、障害者福祉、高齢者福祉とも、考え方や仕組みが大きく変わり、受け入れる施設の業務内容も広がった。
▼それでももちつきぞうさんは変わらず、毎年、この季節に餅米持参で白鳩学園を訪れ、施設を利用する高齢者や障害者と一緒に餅をつき、歌って過ごす。そこには人と人とのふれあいがある。
▼情報技術の進歩で、人と人の直接のふれあいは少なくなるばかり。連絡もEメールなどで、仕事はキーボードに向かうことが中心という職場も少なくない。
▼一方、イルミネーションを見てもらうことも、募金を呼びかけることも、施設訪問の活動も反応がすぐに返ってくる。これからもっと活発になっていくのではないだろうか。
(延安)
