コラム・エッセイ
60歳からの30年
翠流▼文化の秋を迎え、各地区で文化祭が開かれ、絵画などのグループ展も多い。先日も周南市の福川中の同窓生の作品展があったが、1960年卒業で、出品者は73、74歳。60歳で定年退職したあと本格的に始めた人もいるそうだが、書や刻字、水彩画、陶芸、木工、布小物、どれも見応えのあるものばかりだった。
▼少子高齢者とひとくくりにされがちだが、少子化は人口減につながる憂うことかもしれないが、高齢化は元気で経験も豊富な人が増えること。一緒にはできない。
▼厚生労働省が毎年、まとめる平均寿命はその年、0歳の子どもが何歳まで生きるかを推計したもので、平成29年簡易生命表によると男性は81.09歳、女性は87.26歳。
▼同時に各年齢ごとの平均余命も発表されているが、こちらの方が長く、男性は60歳で23.72歳、65歳で19.57年、70歳で15.73歳、75歳で12.18歳、80歳で8.95歳。女性は60歳で28.97歳、65歳で24.43歳、70歳で20.03歳、75歳で15.79歳、80歳で11.84歳。
▼60歳から男性は20年以上、女性は30年近く生きる。先日、周南市で講演した体操の五輪メダリスト、池谷幸雄さんによると、健康でいるための3大原則は、食べること、寝ること、体を動かすこと。文化活動でも高齢者にとってはかなりの運動量。年をとっても続けられる仕事や趣味があれば、健康維持に役立てることができる。
▼60歳からの30年間を充実したものにするための高齢者自身による活動。これからも活発になっていくことだろう。高齢化社会の将来は明るい。
(延安)
