コラム・エッセイ
中間選挙とリクペクト
翠流▼J1の名古屋グランパスエイトの社長、小西工己さんの講演会が母校の光高であったが、その話の中で印象に残った言葉が「リクペクト」。尊重、尊敬、敬意などの意味で使われるが、小西さんは「感謝」とし、人と通じ合うためには感謝の気持ちが大切だと話していた。
▼米国の中間選挙が日本でも大きな話題となった。結果は上院は共和党、下院は民主党が多数派となったが、予想の範囲だったらしく、選挙後の株価は値上がりしていた。
▼当選者には女性が多く、若者やイスラム教徒の女性もいた。トランプ大統領は女性蔑視や白人以外への差別的な言動が取りざたされ、政策面でも「米国第一」を掲げて他国との約束事を次々にほごにしてきたという印象が強い。その反発だろうか。
▼トランプ大統領だけでなく、世界各地で分断から再び対立へ向かおうとする政治の流れが強まっている。その中で、中間選挙でも大統領支持を打ち出す候補が多い一方で、融和、寛容の政治を目指すという候補もいた。
▼日本も無縁ではない。安倍政権は外国人労働者を大幅に増やす方向へかじを切ろうとしている。国会では移民受け入れに向かうのかという質問もあり、首相らはこれまでの政策を変えるものではないと説明して論戦が続いている。
▼しかし、実態は都会に限らず、すでにどこでも外国人が生活し、その存在がなくては経済も社会も成り立たなくなっていて、彼らが日本人になる日も近そう。その時も「リクペクト」を忘れないようにしたい。
(延安)
