コラム・エッセイ
動物との共生へ
翠流▼野犬が増え、周南市の周南緑地公園やその周辺では昼間から群れになって歩き回り、市民の安全までが脅かされている。しかし野犬や野良猫の増加は同市だけの問題ではない。各市町村でさまざまな対策がとられている。
▼「宇部日報」によると、宇部市では「動物と共生するまちづくりプロジェクト」として市がインターネットで事業資金などを集めるクラウドファンディングで費用を募っている。
▼プロジェクトは動物愛護団体が取り組む野良猫の不妊、去勢手術や犬猫の譲渡会などの開催費に助成。1年目の昨年度は50万円の目標額を超える寄付が集まり、3団体に32万円を助成した。今年度は100万円が目標で、1回、10万円を上限に市内の愛護団体に助成する。
▼もし集まらなくても助成はできるよう、予算計上しているが、多くの人にこの問題について知ってもらい、関心を高めてもらうことが狙いという。
▼周南市も飼えなくなった子犬を譲渡できるワンワン銀行の定期開催や、犬、猫の去勢手術への補助、野犬が増える原因の一つの「むやみなえさやり」の条例による禁止など市ならではの施策に取り組んでいるが、愛護団体への助成はない。
▼愛護団体と協力し、クラウドファンディングを利用して市の取り組みを全国に知らせ、集まった資金を街中で野犬などに襲われる心配のない市にするために利用できないものだろうか。もちろんその他の市民と一緒に取り組むまちづくりなどの事業でも、この手法は有効だ。
(延安)
