コラム・エッセイ
犯罪被害者週間
翠流▼先日、周南農協が自動販売機の売上の一部を山口被害者支援センターに寄付したことを記事にした。殺人など重大な犯罪や交通事故などでも、被害者は傷つけられた本人にとどまらない。家族や地域、また、加害者側の家族、友人も心に大きな傷を負うことになる。
▼平和に見える周南地域だが、それでも全国ニュースになるような殺人事件が10年に1回ていどは起こる。直接でなくても、いじめなどで自死に追い込まれる場合も全国的に後を絶たない。
▼山口被害者支援センターでは、被害者を支援するだけでなく、大学や職場で「命の講座」、中高校生向けに「命の大切さを学ぶ教室」を続けている。殺人はもちろん、いじめや交通事故でも、一度起きれば、被害者、加害者だけでなく、周囲をも巻き込み、たくさんの人が苦しむことを知ることで、命の大切さを実感できる。
▼命を考えるには特別なことをしなくても、例えば学校や家庭で動物を飼うことも「命」を感じる機会になる。動物園なども動物とのふれあいなどを通じて命について学ぶ場だ。
▼周南農協のように、活動を支援する自動販売機を増やすだけでも、どんな活動を支援しているのかを知り、犯罪被害者への支援や犯罪の防止を考えるきっかけになる。
▼25日から12月1日までは犯罪被害者週間。25日には被害者遺族の講演などの啓発イベント「犯罪被害者週間in美祢」が美祢市民会館で開かれた。理解が広がってほしい。
(延安)
