コラム・エッセイ
オアシス運動
翠流▼おはようございます、ありがとうございます、失礼します、すみませんの一文字目をとった「オアシス運動」。どれも人間関係を円滑にする潤滑油のような言葉だ。ところが思いがけない親切に遭遇した時など、とっさには言えない場合が多く、あとから「もう一言、お礼を言えばよかった」と思うことも多い。
▼なぜこんなことが気になりだしたのかというと、周南市に徳山駅賑わい交流施設、市役所新庁舎ができたが、このドアが重い。引く時も、押す時もかなりの力がいる。風などで開かないためには必要なことかもしれないが、力の弱い人には大変だと思う。
▼一方で、前の人がドアを開いたまま手で押さえて待ってくれることが多くなった。エレベーターを利用する機会も増えたのだが、行き先の階のボタンを押してもらったり、降りる時に通路を開いてもらったりする機会も増えた。
▼親切にしてくれるのは若い人や子どもたちが多い。ちょっとした心配り、親切に接して心温まる瞬間なのだが、それを相手に伝えるタイミングが難しい。「ありがとう」の一言を絶えず意識しなければならない。
▼駅前図書館や新庁舎は新しい設備の登場で、戸惑うことも多い。何度か、繰り返せばすぐに覚えられることでも、機会が少なければ、そのたびごとに教えてもらうことになる。いやな顔一つせずに同じ質問に毎日、何度も答えているであろう職員に申し訳ないなと思う。この気持ちを伝える「オアシス運動」を広げたい。
(延安)
