コラム・エッセイ
県産小麦
翠流▼周南市の新南陽商工会議所青年部とシマヤ、道の駅「ソレーネ周南」が山口市の山口地ビールの協力で長州味噌ビール「ブティ ミソーレ」を開発した。
▼新商品の開発は同青年部にとっては初の経験。みそ風味のビールというあまり例のない商品に決めてからも試飲を繰り返し、ドローンで撮影した風景を使ったラベルにもこだわった。その様子は完成を発表した秋の周南パラボラ会の会場で、これも手づくりの映像で紹介された。
▼県内産100%の商品にと、ビールの二条大麦は県内産の「サチホゴールデン」、みそのはだか麦「トヨノカゼ」、大豆の「サチユタカ」も県内産。発表会場にはビールに入れたシマヤの「嶋屋治兵衛長州みそ」とともにサチホゴールデン、トヨノカゼ、サチユタカも展示された。
▼県では近年、麦の生産拡大に力を入れ、学校給食のパンの小麦はすでに県産100%。増産には県内の企業に県産麦を使ってもらわなければならない。そのための新製品開発も重要になってくる。
▼今回の長州味噌ビールは新南陽地区の土産品を作ることにとどまらず、はだか麦、二条大麦の需要を増やし、農家が麦をもっと栽培するきっかけにもなる。
▼現在、周南地域で生産されている麦はすべて小麦で、生産量も山口地域などに比べて少ないが、県では周南の麦の作付けをもっと増やし、はだか麦や大麦の生産も狙っている。青年部の会員には、今回の特産品開発は地域の風土、歴史、農業などを考えるきっかけになったのではないだろうか。新たな商品も期待したい。
(延安)
