2026年05月01日(金)

コラム・エッセイ

ちょっと寄り道「児玉源太郎編」を終えて

翠流

▼「ちょっと寄り道〜児玉源太郎編」の連載を終えた。10回にわたって児玉源太郎にゆかりの周南市内の史跡などを中心に取り上げたが、例外として光市の伊藤公資料館のある伊藤公記念公園、下松市笠戸島の長岡外史の石像がある外史公園や生誕地も紹介した。

▼初代内閣総理大臣の伊藤は天保12年(1841)、光市束荷で生まれ、幕末から活躍、木戸孝允ら維新の一次世代のあとを受けて内閣制度を導入、憲法制定、国会開設と日本の近代化を果たした。

▼徳山藩士の児玉は嘉永5年(1852)生まれで、戊辰戦争にも出陣したが、活躍は明治維新後。台湾総督としての功績や日露戦争時の満州軍総参謀長として日本を勝利に導いたことで知られ、最後は参謀総長。首相候補ともいわれた。

▼下松出身の長岡は安政5年(1858)生まれ。大本営参謀次長や各地の師団長も務め、陸軍中将だったが、知られているのは軍事用に導入したスキーを民間にも広げた日本のスキーの先覚者としてや、退役後の飛行機を生活に役立てる航空産業の発展をもたらした業績。

▼3人に共通しているのが先進性。3人とも米国や英国、ヨーロッパに留学、視察して世界の最先端を知り、これをどう日本に適用すべきか、立案、実行した。

▼伊藤は憲法で天皇の権限を定める立憲君主論を取り入れ、児玉は後藤新平に腕をふるわせて台湾の産業を育て、故郷に図書館「児玉文庫」も設立した。長岡はスキーと航空の父と賛えられている。この3人を生んだことを周南の誇りとしたい。   

(延安)

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