コラム・エッセイ
夏祭りのごみ
翠流▼周南市のサンフェスタしんなんようで、バザーで買った豚丼を駅前広場で食べていると、はっぴ姿のスタッフが「ごみをどうそ」と大きなごみ袋を差し出して会場内を歩いている姿に接した。
▼この夏祭りではもみ太鼓と企業みこしの練り歩きがメーンなのだが、そのかつぎ手が空いた時間に場内のごみ集めをしているのだという。
▼みこしのかつぎ手といえば祭りの花だが、政所から新南陽駅前まで練り歩くだけでも体力が必要なのに、その間に会場のごみにも気を配っている姿に、猛暑の日だったが、さわやかな気分にさせられた。
▼以前はイベント会場のごみ箱の周りに露店やバザーで買った食べ物の空き容器などが山積みになっていることもあったが、最近は持ち帰りを呼び掛けたり、ごみ箱のそばにスタッフがいて、回収するだけでなく分別を呼び掛けることも当たり前になった。
▼ごみは出す人がいなければ散らかることもないが、かつぎ手が集めて回るというのは誰が始めたのか、なかなか真似のできないことだと思う。
▼夏祭りは夕方から夜にかけてだが、準備は昼間。テントを張り、ステージを組み立てて音響や照明を準備し、バザーの参加団体も机や椅子、軽食の場合はその材料の下準備や調理器具の準備もある。その多くをボランティアが支えている。
▼“災害〟とも言われる今年の猛暑だが、これらのスタッフの皆さんの活動があってこそ楽しめる。ただ、ただ、感謝するばかりだ。
(延安)
