コラム・エッセイ
徳山高専「創造演習」
翠流▼周南市の徳山高専の「創造演習」発表会が徳山駅前賑わい交流施設で開かれ、土木建築工学科の4、5年が地域のテーマを見つけ、現状を調査して考えた解決策を提案した。
▼以前、同高専のこうした授業では衰退していた同市の徳山商店街の活性化策がよくテーマになっていたが、今回、市内では周南団地の桜木、秋月地区が取り上げられていた。
▼周南団地は1970年前後に建設されてすでに50年が経過し、高齢化、人口減少、建物の老朽化などの問題を抱えている。発表で桜木地区をフィールドとしたグループは、空き家を市民センター(公民館)の出張所にして人が集まる、身近な憩いの場にすること、秋月地区では空き家や小規模な公園に樹木を植え、垣根などを取り払って畑にし、やはり、人と人のつながりを強めることを提案していた。
▼実現するには空き家などを購入、または借りて整備する資金や運営方法を考えなくてはならないし、場合によっては条例などの制定も必要になってくる。
▼しかし、高専生が抱いた問題意識は的を射たもの。商店街など同市の中心市街地は徳山駅前賑わい交流施設や市役所新庁舎が完成し、再開発の計画も進んでいる。次は周辺の住宅地で暮らし続けるためにはどうするかが課題だ。
▼まちづくりは20年、30年かかる仕事。中心市街地でも大型店の徹底から20年がかりでようやくここまでたどりついたが、効果が出るのはさらに先だ。次の課題に取り掛かるのに遅すぎるということはない。
(延安)
