コラム・エッセイ
鳴らなかったサイレン
翠流▼8月6日午前8時15分、9日午前11時2分、15日正午は戦没者、原爆死没者の慰霊に黙とうをささげるため、全国で一斉にサイレンが鳴らされる。周南市でも8月1日付の市広報で告知され、各地区でサイレンが鳴った。
▼ところが中心市街地の市庁舎のサイレンは鳴らなかった。不審に感じた市民も多く、市には4件の問い合わせがあった。新庁舎の移転に伴い、電源が切られていたためだが、市民には知らせていなかった。
▼このサイレンは旧庁舎に消防署が併設されていた時代、防災に備えて取り付けられたもの。8月のこの3日間以外に11月の第3日曜の防災訓練の日と出初め式でも鳴らされる。
▼サイレンのスイッチを入れていたのは行政管理課、8月の吹鳴は地域福祉課の担当。もともとは火災など災害時に備えたサイレンで、市消防本部からも遠隔操作で吹鳴できるから、同本部や防災危機管理課も関係してくる。
▼来年3月までには防災無線システムが完成し、各地に配置したスピーカーから災害時の情報などを放送するようになるため、サイレンの吹鳴もできる。8月のサイレンだけでなく、このシステムをどういった際にどう使うのか、各課の間で協議が始まっているそうだ。
▼ただ、3月までの9カ月間、サイレンがなくなることは頭になかったらしい。来年の8月には鳴らす方向という。サイレン吹鳴にとどまらず、非核平和都市宣言の周南市にふさわしい活動に、市民とともに取り組むことを期待したい。 (延安)
