コラム・エッセイ
子育て講演会
翠流▼周南市の徳山中央幼稚園の子育て講演会が35回目を迎えた。63歳になる御手洗賢成園長が28歳の時に始めた。今回の講師、東京大学名誉教授、日本保育学会会長の汐見稔幸さんは8回目の登場で、1回目は1990年の第7回。当時は東京大学助教授で、演題は「かしこさってなんだろう」だった。
▼2回目は95年で、演題は「今、何を早期に教育したらいいのだろうか」、2000年が「今、子どもとどう向きあったらいいのか」、01年が「揺れる子どもの心を支える子育てとは」、07年が「学力を伸ばす家庭のルール」、08年が「思春期を見通した子育てとは」、第30回の13年が「憧れと生きる希望を育む子育て」。
▼学力やいじめ、思春期の問題、09年以後はインターネット、携帯電話、LINEなどSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)とどうつきあえばいいのかなど。今回もAI(人工知能)と情報通信技術の急速な進歩、普及の中での子育てが取り上げられている。
▼会場で配られたパンフレットに御手洗さんは「20年後を見据え、どんな末来を創造し、共育てをイメージしたらよいかのヒント」と「学びそのものの過程を記憶型から思考型へ、できる、分かるの2分法からの解放等へ向かう道のりを、子どもの姿とともに求めていく」の2点が講演会の狙いだと記している。
▼会場の体育館に久米小の校歌の歌詞が掲げられているが、その最後は「すすむ望みははろばろと/空ゆく雲の胸に聞け」。すべての人が明るい末来を描ける社会であってほしい。
(延安)
