コラム・エッセイ
ホタル祭り
翠流▼9日は周南市の長穂ほたる祭り、大道理のホタル観賞の夕べ、鹿野のホタルの夕べコンサートを駆け足で回った。今年はどこも順調にホタルが発生しているようで、鹿野ではバイオリンの演奏などを聴きながら会場そばの渋川に乱舞するホタルを見ることができた。
▼同市内だけでも2日に和田のトワイライトフェスティバルがあり、16日には中須でほたると浴衣のゆうべ、鹿野で大潮ホタル祭り、15日から23日までは須金で“ほたるのすがね〟も開かれている。
▼全国ではどれだけのホタル祭りがあるのだろうか。淡い光が暗闇に飛び交う幻想的な風景に加えて、ホタルをみんなで楽しむひとときに幸せを感じられるからではないだろうか。
▼シンガポールであった米朝首脳会談は世界で注目された。ホタルの仲間は世界の広い範囲に生息しているようだが、朝鮮半島にも日本のようなホタルがいるのだろうか。ホタルを楽しくみんなで観賞できるのも平和であればこそ。状況が変わればホタルは戦争の犠牲者の魂として見られることもある。
▼人が見ていても見ていなくても何万年も前から、毎年、水辺を飛び続けているホタル。しかし人はそうはいかない。長穂ほたる祭りでは駐車場から会場まで、来場者を案内するように灯ろうが道沿いにずらりと並べられ、一つ一つに、祭りに協力した人や団体、企業名などが書かれていた。誰がこの地域の平和で豊かな暮らしを支えているのか、改めて気づかせてくれる。
(延安)
