コラム・エッセイ
議場コンサート
翠流▼24日にあった周南市の旧市議会議場に別れを告げるコンサートは350人が訪れて満席になった。この議場ができたのは64年前だが、これだけの市民が一度に訪れたのはおそらく初めてだろう。議席などが取り払われた議場に立ってみると、天井の高い、ホールになっていることがわかる。
▼周南市発足後だけでも議場で開かれた議会は定例会59回、臨時会45回で、審議時間は1,976時間25分、審議した議案は2,825件、そのうち執行部提案が2,684件、議員提案は66件、委員会提案が75件、在籍した議員は99人という。
▼傍聴席から議長席に向かって左側には市出身の日本画家、澤野文臣さんが山間の1本の道を描いた大作「山里」。があった。以前は澤野さんの作品でもモダンな図柄の人物画が飾られていた。1枚の絵画があることで議場の雰囲気を随分とやわらげたのではないだろうか。
▼議場は、全員協議会や防災無線をめぐる問題では百条委員会の会場にもなった。子ども議会も開かれた。議会以外にも正月明けの公務始めなどの訓示の場になった。
▼旧徳山市の担当になってから30年以上も通い続けた議場。最近でこそインターネットやCATⅤで中継されるようになって直接、訪れることは以前より少なくなっているが、市の進む方向を決める場であったことに変わりはない。
▼新庁舎5階の新しい議場はスピーカーなどの機器も最新のものになり、傍聴席も議席と近くなった。これを機会に議会にもっと足を運びたいと思うし、市民にも訪れてほしい。
(延安)
