2026年06月26日(金)

コラム・エッセイ

周南市庁舎の大時計

翠流

▼周南市の新庁舎の執務室などが入る庁舎棟がいよいよ完成する。これまで市教委や水道局など分散していた部署も一カ所に統合される。引っ越しは五月雨式で6月から始まり、夏までに完了。続いて現在の本庁舎、議会棟などの解体、市民が利用できる会議室などがあるシビックプラットホーム(仮称)の建設も始まる。

▼3階建ての本庁舎が徳山市庁舎として完成したのは1954年4月23日。3階建てだが、屋上から突き出した塔は6階まであり、高度経済成長が始まる前で、市内には高いビルも少なく、市街地が広く見渡せたという。

▼この塔に掲げられている大時計。完成当時の写真にもあり、64年間、時を刻み、戦災復興からコンビナートの建設、徳山市から周南市へ発展する姿を見守ってきた。

▼しかし、現在の計画ではこの大時計も庁舎の解体とともに姿を消し、再利用の予定はない。市役所で取材があるたびに見上げて時間を確かめていたこともあり、どこかで保管、利用できないものかと思う。

▼新庁舎の業務開始前には市民向けに内覧会も開かれる。同様に解体前の本庁舎の見学会も開けないだろうか。そして可能であれば、プレートや案内表示など持ち帰れるものは市民に引き取ってもらうことを提案したい。

▼懐かしさを感じる人、レトロな雰囲気を醸し出す調度品として利用したい人もいるだろう。手間はかかるが、新庁舎の完成を祝う一環として考えてみてほしい。

(延安)

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