コラム・エッセイ
富田護国神社
翠流▼大型連休の4月29日は「天皇誕生日」、3日は「憲法記念日」、4日は「みどりの日」、5日は「こどもの日」。どれも日本のこれからにとって大切な記念日。来年は4月30日に現天皇の退位、5月1日に新天皇の即位の式典が開かれ、天皇が交代するという歴史的な出来事に立ち会うことになる。祝賀、記念行事も多くなりそうだ。
▼象徴としての天皇、皇族は日本独自のものだが、支えているのは国民と皇族との結びつきの強さ。被災地を見舞う天皇陛下の姿はテレビで繰り返し放送される。県内でも国体など全国的な行事の時は皇族方が訪れ、姿を見たり、身近に接したという人も少なくない。
▼新たな元号の発表が来年に入ってからになりそうなため、カレンダー業界では来年のカレンダーなどは元号なしでという動きもあるが、この1年、元号や天皇制について考える機会が増えそうだ。
▼1日は労働者の祭典、メーデーでもあるが、周南市では富田護国神社の例祭の日。山口県の戦没者を祭る護国神社は戊辰戦争の戦没者などの慰霊の地、招魂社がその前身。同神社も1939年に改称するまで招魂社と呼ばれていた。
▼現在の社殿はその翌年、旧社地を海軍用地とするための移転に伴って造営されたもの。すでに78年が経ち、例祭の参列者の間でも傷みが目立つことが話題になっていた。戦没者への崇敬の気持ちをどう表すか、忘れてはならない課題だろう。
(延安)
