コラム・エッセイ
徳山動物園の強み
翠流▼徳山動物園の野鳥観察所で暮らしているカルガモに8羽のヒナが誕生した。母鳥と一緒に池で泳いだり、草原を歩いている。野鳥観察所のオープンから7カ月、植物も育ち、自然に近づいているように感じられる。
▼自然学習館「ねいちゃる」の館内からは池の内部も見ることができる。目の前で魚の群れが泳ぎ、カルガモが水面下で小さな足を懸命に動かしている。見ていると時間を忘れてしまいそうになる。
▼「ねいちゃる」ではレッサーパンダも間近で見ることができる。2020年までリニューアル工事が進められている園内ではペンギンの池やスリランカゾウのためのゾウ舎も建設中。動物園はこれからますます魅力を増していく。
▼一方で、この進化する動物園の魅力が観光など地域の活性化に十分に生かされているのかと考えると、まだまだできることがあるように思える。
▼徳山動物園は規模が小さく、動物の種類も多いわけではないが、市街地にあって気軽に行け、狭いだけに長い距離を歩くこともなく多くの動物にふれられるなど強みもある。この強みを市民が理解し、発信する時、動物園の新しいステージが始まる。
▼例えば、徳山商店街に動物園の様子をリアルタイムで中継することはできないだろうか。生き生きと動き回る可愛い動物たち、餌やり体験などの様子は買い物客を楽しませるだろうし、行ってみようという気になる人もいるかもしれない。動物園だけに任せるのではなく、周南市の宝物としてその生かし方を市民みんなで考えたい。
(延安)
