コラム・エッセイ
高瀬の旬をクィーン祭
翠流▼今年で30回目となった周南市和田の高瀬の旬をクィーン祭が15日に開かれた。このイベントの特色はメーン会場の高瀬サン・スポーツランドだけでなく周辺も会場になっていること。海抜630メートルの千石岳を中心にした高瀬八十八カ所巡りや、高瀬峡でのタケノコ掘りもある。
▼前日の大雨から一転、さわやかな好天気となり、メーン会場の近くにはまだ桜も残り、川の上に張ったロープにはコイノボリが泳いでいた。
▼高瀬サン・スポーツランドが高瀬小の跡地に完成したのは1992年。4年後の96年には米光企業団地・住宅団地が完成、和田地区の人口減少に歯止めをかけることになった。2003年に2市2町の合併で周南市が誕生。現在は公共施設再配置のモデル地区にもなるなど地域も時代とともに変わってきた。
▼そんな中で暮らしを支えてきたのが地域への愛着、誇りであることがこのイベントからも見てとれる。バザーでは特産品の高瀬茶、高瀬こんにゃくは試飲、試食ができ、高瀬みそも並び、高瀬うどんの店も出ていた。餅まきも、まくのは餅だが、餅の袋は高瀬こんにゃく、高瀬茶の引き換え券入りだった。
▼イベントの運営は若手中心。会場では和田中生9人も参加していた。30年後、この子たちのうち何人が和田で暮らしているだろうかと考えてしまうが、和田の魅力はそんな心配を吹き飛ばしてしまうぐらい大きい。
▼このことに気づく人が増えて魅力あふれるこの里で30年後もこのイベントが続いていてほしい。
(延安)
