コラム・エッセイ
徳山駅前図書館
翠流▼周南市に徳山駅前図書館がオープンして2カ月近くたった。ようやく落ち着いて、3階では静かに本を読む雰囲気が生まれ、1階のスターバックスコーヒーの行列も短くなった。
▼駅前広場がまだ工事中で、南北自由通路も4月28日までみゆき口のエスカレーターが停止していることや、館内では書棚の上の方にある本はスタッフに取ってもらわなければならない不便さ、本の配列が独特のものである戸惑いもあったが、何度か通ううちに気にならなくなってきた。
▼ウェブ環境も整っていて、パソコンをつなぐ電源を利用できる席もあり、関心を引きそうな本は表紙が見えるようにするなどこれまでの図書館ではあまり見られなかった点も少なくない。スタッフの応対も最初のころのぎこちなさが訪れるたびにとれてきているように思う。
▼蔵書数6万冊でその一部は常に貸し出し中。冊数が多いわけではなく、しっかり読む本より旅行や料理、ビジネス、アートなどのちょっと気軽に手に取りたくなる本に特化した選書。もしこれが市内唯一の図書館であれば不満も高まろうが、歩いても行ける場所に中央図書館がある。
▼開館日を増やすことや、インターネットによる情報発信の充実など既存の図書館に取り入れてほしいこともある。駅前図書館を「図書館と別の物」と見るのでなく、既存の図書館との間で良い点を取り入れ合い、さらに専門スタッフの養成などで連携することで「図書館の街・周南」を目指してほしい。
(延安)
