コラム・エッセイ
新徳山駅ビルの名称
翠流▼徳山駅前図書館などの複合施設が周南市にオープンした。連日、たくさんの人が訪れ、1階のスターバックスコーヒーも行列ができている。一方でどう呼べばいいのか、迷う状態が続いている。
▼市の条例では「周南市徳山駅前賑わい交流施設」。その中に図書館や交流室、蔦屋書店、カフェ、フルーツパーラー、市民活動支援センター、徳山駅前交番がある。
▼ところが、新聞紙面や行政関連の場以外で「賑わい交流施設」と呼ばれることは少ない。看板は「駅前図書館」で、施設のパンフレットも図書館が強調されている。一般的には「駅ビル」「新駅ビル」と呼ぶ人も少なくない。オープンを祝う商店街のステッカーにも「新徳山駅ビル」と書かれている。
▼日刊新周南の紙面では今のところ「賑わい交流施設」と記述しているが、どこのことかわからない人もいるのではないかと不安になる。
▼名称は難しい。同駅の南北自由通路の愛称は「ぞうさんのさんぽみち」で、北側の出入り口は「みゆき口」、南側は「みなと口」だが、使う人は少ない。津田恒実メモリアルスタジアムは「津田スタ」と略されている。いずれも公募で選ばれたが、名称が定着しているとは言い難い。
▼オープン前から何度か取材し、今も毎日のように立ち寄っている。備品の納品やビルの管理に懸命な人たち、オープン後はきびきびと働く店員や図書館職員を見ているだけで気持ちがいい。愛着を持たれる施設になるためにもみんなが使いやすい呼び方が早く定着してほしい。
(延安)
