コラム・エッセイ
野犬救出
翠流▼周南市で野犬対策が大きな課題になっている。先日も周南緑地公園で市民の立ち入りを制限して周南環境保健所がわなを仕掛ける捕獲作戦があり、2回で計4匹が捕らえられた。
▼捕らえた犬は周南環境保健所に収容され、ホームページで飼い主を募集する。今回の作戦の犬がどうなったか、環境保健所に聞きに行ったら「すぐに飼い主が見つかった」と話す職員のうれしそうな顔が印象的だった。
▼野犬を捕獲する県職員も、協力する市職員も楽しい仕事ではない。しかし市民の安全、安心のためには放置するわけにはいかず、捕獲作業は続く。
▼そのうえ、インターネット上には周南市が野犬の大量虐殺をしているという書き込みもある。市は直接には1匹も殺していないし、県も最近は捕獲したすべての犬を県動物愛護センターのホームページに掲載して飼い主を受け付けている。
▼環境庁の統計では、2015年に山口県が引き取った犬は飼い主からが121匹、所有者不明の犬が1,129匹の合計1,250匹。このうち殺処分されたのは885匹。
▼隣の広島県の殺処分は741匹、岡山県、島根県はいずれも54匹、鳥取県は8匹、徳島県は635匹、香川県は1,805匹、愛媛県は834匹、高知県は90匹。かなりばらつきがあるが、山口県だけが突出しているわけではない。
▼同センターのホームページには7日現在も可愛い犬6匹と猫も5匹が連絡を待っている。人間が生み出した野犬。人の手で救いたい。
(延安)
